二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマGO 光を失った姫 ( No.5 )
- 日時: 2012/08/14 11:47
- 名前: 姫佳 (ID: xVqXnuQU)
- 参照: 懲りずにスレッドロックして新しいスレ立てちゃった☆((タヒ
プロローグ「決死の脱走」
その日は、とても酷い嵐だった。大雨の影響で川は氾濫し、洪水や土砂災害が起こっていた。風もとても強く、大きな木が倒れてしまうほどだった。雷も先程から鳴り止まない。
?「…今日しかない。」
薄暗い部屋にいた少女は、そう呟いた。
?「…おいで。」
少女は小さな何かをカーディガンで包みこんだ後、窓を開けた。その瞬間、強い雨と風が少女と部屋を襲った。
?「何?!この音?!」
?「あいつの部屋からだ!!」
男性と女性の声が聞こえた。少女はカーディガンで包んだ何かを抱き、窓から飛び下りた。少女の部屋は3階、普通の人間なら無事ではすまないだろう。打ち所が悪ければ、死に至る。が、少女は華麗に着地した。
?「窓が開いてるぞ!!」
?「まさか…、ここから逃げ出したの?!」
男性と女性が声をあげる。少女は庭の茂みに隠れ、息を潜めた。
?「どうするの?!あの子がいなければ、今までのことが全て水の泡よ?!」
?「探すに決まってるだろ!!まだそう遠くには行ってないはずだ!!何としても見つけだす!!」
男性と女性が部屋から立ち去り、少女はホッと溜息を吐いた。
?「…大丈夫?」
少女は腕の中にいる何かに話しかけた。その時、カーディガンがもぞもぞと動いた。
?「…良かった。」
?『白炎家ボディーガード総員に告ぐ!!娘が脱走した!!何としても捕まえろ!!絶対に逃がすな!!』
男性のアナウンスが屋敷中に響き渡り、バタバタと廊下を走る音が響く。
?「…ごめんね。もう少しだけ我慢してね。」
少女は数十メートルもある高い塀を軽々と飛び越え、走りだした。
?「ここ…、どこかな…。」
少女の体は雨で冷えきっていた。足は走っている最中に硝子の破片を踏んでしまった為、血で赤く染まっていた。
その時、雷が鳴り響いた。少女は小さく悲鳴をあげ、その場に座りこみ、頭を抱える。あまり食事をとっていないのか、とても痩せ細っていた。体には、明らかに人の手でつけられたであろう傷が幾つもあった。
?「…そろそろ行かなきゃ…。」
少女の体は限界を超えていた。少女は最後の力を振り絞り、歩きだした。
夜になり、嵐はより一層酷くなった。少女は疲れ果て、大きな建物の前でしゃがみこんでしまった。
?「嵐、かなり酷くなってきたな…。」
とある病室で少年が呟く。暫く外を眺めていた少年は、道端で座りこんでいる少女に気付いた。
?「えぇっ?!あの子、こんな酷い嵐の中で傘も差さずに何やってるの?!」
少年は急いで少女の元に向かった。
?「君!!こんな嵐の中、何やってるの?!」
少年は少女に駆け寄り傘を差すが、少女が傘を払い除けた。少女は立ち上がり、また歩きだそうとする。その時、また雷が鳴り響いた。
?「ひゃうっ!!」
少女はその場に座りこみ、頭を抱えた。
?「君…、もしかして雷が苦手なの…?」
少年は少女と同じ目線になるようしゃがみこむ。少女は頭を抱えたまま何も答えない。その時、少女の体が横に傾き、その場に倒れこんだ。
?「君!!大丈夫?!」
少年が必死に呼びかけるが、少女は答えない。ただ、カーディガンの中にいる何かを大事そうに強く抱きしめていた。
***
姫佳「リメイク版プロローグ完成〜!!」
輝姫「…またスレッドロックしてる…。」
太陽「この人、基本飽き性だからね…。」
ティアラ「甘い!!2回くらいでそんなに文句言うなんて、君達甘いよ!!私達の時なんか、何回スレッドロックされたと思ってるんだ!!」
姫佳「私も覚えてn((殴byティアラ」
輝姫「では、コメント待ってます^^」