二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 織田信奈の野望 ( No.8 )
- 日時: 2014/08/31 06:30
- 名前: ぜにがた (ID: vokdlDRO)
(ふぅ、流石に7人殺さずにはきついと思ってたけど・・・)
回りを見渡し、倒れている敵の兵士を確認する。
(とりあえず、一人も死んでいないな)
龍介は腰のホルスターのをM9を叩いた。
「まぁお前の出番が無くてよかったよ。なぁ相棒?
」
後ろを振り返り、龍介は大将が生きているのを確認。
「よかったよかった、流れ弾にでもあたってたら無駄な戦いって言うか、俺の意味ないし」
大将は(女の子だから殿じゃないかもしれないが)馬で駆けてきたこれまた女の子の方を向いていた。
「信奈様、ご無事で?戦はわれらの大勝利です。今川軍、撤退していきました。」
信奈?・・そういえば五右衛門が織田の大将は織田信奈だとかなんとか・・・。
「さすが鬼柴田といわれるだけあるわね六。すばらしい戦果よ」
「はっ!」
龍介は首をひねった。柴田・・柴田・・思い出した!あの柴田勝家か!
と、苦い学業を思い返していると、龍介気づいたのか柴田勝家がこちらに視線を移した。
「信奈様あの者は?」
それを聞いて織田信奈はこちらを見た。
「ああ、そうそう忘れてたわ」
などと言いながら二人はこちらに歩いてきた。
おい!命の恩人を忘れるってどういうことだよ!
「あんたのおかげで助かったわ。服装からして武士じゃ無いわね?」
いきなりその口調か!見た目もうつけ、中身(性格)もうつけだな。
「風間龍介だ」
ぶっきらぼうなその答えに少し柴田の顔が険しくなったような気がした。
「あんた、もしかして今川から抜けて織田に志願したいって書状を書いてきた木下なんとかっていう」
(おっちゃんそんなことしてたのか・・・ってか普通信用するなよ)
「そうそう実はその木下藤吉郎のおっちゃんの知り合いなんだけど・・・」
そこまで言いかけたところで信奈は龍介の言葉を無視してしゃべりだした。
「じゃあ書状の通りあんたのことはサルって呼ぶわ!」
突然の急展開に龍介はうろたえた。
「ち・ちょっとまて、なんだよいきなりその呼び名は!」
「はぁ?せっかく見ず知らずのやつを織田の入れて上げるのに、文句があるっていうの?そんな風にバカだから今川であんなことになるのよ!」
「あんなことってどういうことだよ!俺はぜんぜん知らないぞ・・ぐふっ!」
突然繰り出されたとび蹴りを龍介は顔面でキャッチした。
「ああもう!うるさい!少しは黙りなさい
」
「姫様、こんな無礼者、切りましょう」
さすがに限界にきたのか、勝家がとんでもない提案をしてきた。
「だめよ六、こんなバカザルにも使い道はあるわ。それより早く村に急ぐわよ、無駄な戦に時間をかけたわ」
「し・しかしこの戦で小姓をほとんど失いしました!」
すると信奈は俺を指差した。
「いるじゃないここに、こき使えるのが」
「なるほど」
「こき使う?小姓?なんかめんどくさくなるきが・・」
信奈はさらに蹴り飛ばした。
「じゃあいくわよ。・・・ほら!さっさとついてきなさいよ!」
そう言って信奈は馬に飛び乗り駆けて行った。
龍介は勝家にせかされながら天を仰いだ。
(いったい、書状にどんなこと書いたんだよー)
向こうであったら覚えてろよ おっさん! By龍介