二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.114 )
日時: 2012/12/09 00:59
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)  

Scene20 集まりし刃達3

「シリルだ。
 ナンバーは23 集団戦での妖魔狩りは3回 」

ゲオルギウスの到着から半日経過して集合場所に現れた戦士は、
二人が口を開き言葉を紡ぐよりも先に自己紹介をし、
まるで、品定めするかのように二人を見て言う。

「何だぁ?
 オレ様はこんな弱っちそうな優男らとで、
 チームを組まなきゃいけね 「煩い」……あ? 」

「たかが、並みの戦士の貴様が……
 見た目のみで判断し、何を根拠にほざいているのだ? 」

「あ?
 てめぇ、このオレ様に喧嘩売っているかよ?
 そう言う寝言は、寝てからいいやがれってんだ!! 」

ものの見事にリカルドに言い返されて逆上したシリルは、
怒りに任せて背中から大剣クレイモアを抜き。
そのまま、リカルドの右肩を斬ろうとした瞬間。

ギュア! ドガアァッ!

「「!? 」」

シリルは確かに、目の前のリカルドを斬ったはずだった。
リカルドにしてみれば、あくびが出る程のスピードでしかない
シリルの攻撃等余裕でよけ、斬り捨てられた。
しかし、突然。
何かに操られたかのようにシリルの攻撃は壁に。
既に立ち上がり迅雷の速さで、シリルを斬り捨てる寸前であった
リカルドの攻撃は地面へとそれて、大剣を叩きつける。

「シリルさん…君は相手を見下し過ぎです。
 能のある鷹は爪を隠すもの……
 外見や妖気の強弱が必ずしも、その人物を表すとは限りません 」

SIDEシリル

??
さっき、このムカつく。
すかした野郎に斬りかかった時、何かに引っ張られたような……?
つか、この眼鏡…何で笑ってんだ?

「知るかボケぇ!
 つか、てめぇか?
 さっき、オレ様を引っ張ったのはよぉ? 」

「はい、如何にも自分ですが?
 あ!
 因みに自分は、ゲオルギウスと申します。
 そして、ナンバーは11ですが何か不満でも? 」

大ありだ。
オレ様を引っ張って攻撃をそらしたのは、
多分、こいつの技か何かだろうが。
それや組織の掟なんぞ知ったこっちゃねぇ!!
邪魔すんなっての!
たかが…ナンバー11が。
はぁ? この眼鏡野郎がナンバー11!!?

「まさか、てめぇ。
 千里眼とか呼ばれてる野郎か……!? 」

「へぇ……存じませんでした。
 そんなに自分は有名になったのですか……? 」

はぁ? ふざけているのかこいつ……!?
それとも、天然なのか…?
どっちにしても、緊張感の無い野郎だぜ……全く…。

「ふざけるなっ! この眼鏡!!
 オレ様はな、このムカつく野郎の鼻っ柱をへし折ってやりてぇんだ。
 いくらてめぇが、ナンバー11でも邪魔するな!!! 」

「だから、何度言えば理解出来るのですか?
 組織のナンバー1 イースレイさんはともかく。
 23番の君では、
 ナンバー2を相手にするなど、あまりに無謀すぎます 」

SIDEゲオルギウス

「ーー 勇気と無謀は違うのですから…… 」

もう少し二人の攻撃を遅ければ大ダメージを受けていたのは、
リカルドさんでは無く、ナンバー23のシリルさんの方。
ましてや組織の掟で一般人および、仲間を傷つける事は許されていない。
自らの浅はかな行為が、
自らの首を締める結果になっても文句は言えない……
かつてのナンバー16 トマーゾさんのように……


続く

後書き

短いですが、久しぶりの新話更新でございます。
そして今、私は寒いです!!