第三十五話 『蜷川 大輔』体育祭が中止となり、雷門はいつもの日々に戻っていた。六時限の50分授業で流れていく。放課後は生徒全員がバラバラに部活をする。その日のサッカー部、オリビアは全てを明るみに出した。"愛媛の三戦強"に浜崎 媛莉という幼馴染みのマネージャーがいたこと。彼女は自分をかばって試合中の事故で死んだこと。蜷川、不動、そして自分が彼女の死をさかいに歪んだ価値観をかざすようになったこと。そして、自分が蜷川に命を狙われていることを。