二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: [イナイレ]-プリンスのDNA ( No.53 )
日時: 2012/08/22 17:20
名前: 優騎那 (ID: mj0ze2CG)

それから数日間、オリビアは豪炎寺と鬼道の指導の元、受験勉強をした。
苦手な数学を突破すれば、後の暗記系の四教科はどうにかなるため、数学を徹底的にやった。

だが、それは口実で、休憩時間を利用してオリビアは"偉大寿"の情報を少しでも手にいれようと躍起になっていた。

「("偉大寿"は700年も前になくなった代物…何もないのか…)」

手に取った本を見ても、"偉大寿"の文字は書かれていなかった。
肩をすくめ、オリビアは本を戻した。

「………!?」

オリビアの目に飛び込んできたのは、背表紙にオリビアが所有している妖刀の絵が描かれた本だった。
しかも、ページが黄ばんでいるというより、半分朽ちている。
相当長いこと置かれているのが見て分かる。

「(もしや……)」

その本を手に取り、ページをめくった。

「("友斬り"……?わたくしが持っておるのは"偉大寿"ではなかったのか?)」

オリビアは迷わずその本をカウンターに持って行った。

「こちらの本ですが、管理図書の情報がありませんね」

貸し出し処理をする女性は困ったように言った。

「え…?」
「申し訳ありませんが、貸し出しはできません」
「そうなら、買い取ります」
「え…!?」

女性は驚いてオリビアを見た。

「貸し出しができぬとあらば、買い取りまする」

少々強引ではあったが、オリビアはその本を買い取る形で手に入れた。