二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: [イナイレ]-プリンスのDNA ( No.70 )
日時: 2012/08/24 18:12
名前: 優騎那 (ID: cBJq7ACw)

第二章 "姫"より"女帝"がふさわしい

——オリビア……

——オリビアよ……


自分の声とよく似た声に名を呼ばれた。
辺りを見回し、声の主を捜したが、見あたらない。
どこもかしこも真っ白で、人影がない。

「どなたなのですか?わたくしの名をご存じで…?」

——無論、存じておる

——その方はわたくし、わたくしはその方じゃ

「それは……いかなる意にございますか?」

——わたくしはその方が生まれてくるのをずっと待っておった

——その方はわたくしの生まれ変わり

「……!!」

黒髪に黒い目。
髪の色と目は違えど、間違えるはずもない。

「わたくしと同じ顔……!?」

自分と同じ顔で、赤い小桂を着た女性が姿を現した。

——生まれ変わりゆえ、至極当たり前の事よ

口は動いていないのに、その女性の声はしっかりと耳に入ってくる。

——優樹那・オリビア・プリンスじゃな?

「はい…」

——わたくしは恋夏(れんか)見ての通り、武家の女である

「………」