二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: [イナイレ]-プリンスのDNA ( No.76 )
日時: 2012/08/25 16:42
名前: 優騎那 (ID: .Sn.90J4)

「………っ!!」

目が覚めたときに一人いた場所はアジアンスタイルのベッドの上。
つまり、私部屋だった。

「(あの恋夏というお方様は何を持ってして私の夢に……?武家の女ならば、刀を忍ばせておることもうなずける。ただの生まれ変わりにそこまでするものか?)」

考えても埒があかないと、オリビアは一階へ下りた。
リビングで特等席—ソファ—に寝っ転がり、二度寝でもしようかと思ったら—「寝るな!!」

シュリの朝っぱらからよく出るなという怒声にオリビアは活きのいい魚のように跳ね起きた。

「ソウル・キス、飲まんの?」

シュリが焼け付くようなオレンジのドリンクを注いだグラスを差し出してオリビアの頬に当てた。

「……今日は、カクテルを控えます」

勘が鈍りますゆえ………。

目にもとまらぬ鬼業で制服に着替え、一口も朝食を取らずにオリビアは学校に出かけた。

「あんなに酒好きなオリビアが朝も飲まないとはな……。それも、あいつが一番気に入ってるシュリのソウル・キスを『控えます』なんてよ」

実はネクタイを締めながらぼやいた。

「何かあったんやな…」

シュリは絶対に何かあったと悟り、眉を下げた。
オリビアが酒を拒むことなど何かあったときにしかないことだ。

「まさか"殺しのキス"じゃねぇだろうな?」

将はシュリと実に厳しい目を向けた。
彼の表情からは明らかな苛立ちが見て取れる。

「"果実のキス"もある。どっちかは分からへん」
「どっちにしろ、警察は頼りにならねぇ。おれ達でストーカーをはり倒すしかねぇだろ」




須藤 幹太をよ……


実はあめ玉をガリガリ噛み砕いた。