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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: [イナイレ]-プリンスのDNA ( No.80 )
- 日時: 2012/08/25 18:16
- 名前: 優騎那 (ID: .Sn.90J4)
オリビアはいつもより覇気がなく登校していた。
恋夏が夢の中に出てきて告げられたことが衝撃的で、どうも頭が着いていかない。
その上、ストーカーの須藤のことで悩まされていたのだ。
〜〜♪〜♪
EXILEの「ふたつの唇」がオリビアのスマホから鳴った。
オリビアは立ち止まらず、着信に出た。
「はい?」
『君が好きだよ』
機械の声がした。
十中八九、変声器を使って話しているに違いない。
「……生憎、わたくしには惚れた殿方がおります」
『そんなこと僕にはどうでもいい。君が欲しいんだ』
「須藤…いい加減になされ」
電話の向こうにいる須藤がオリビアを口説くたび、オリビアの声が厳格なものに変わっていく。
『いい加減にしろっていわれても、僕の愛は止められないよ』
「うっとおしい……」
『そんな辛辣な君も好きだね』
「狂おしゅうて叶いませぬ」
強引に通話を切った。
どうせ後でまたかかってくるが、いずれは———
「相まみえる日も近いであろうな………」
オリビアはカチューシャを外し、高い位置で髪を結んだ。
そして、ポニーテールに誓った。
「わたくしなら負けぬ」
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