二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【D.gray-man】天空ノ記録 ( No.2 )
- 日時: 2012/08/18 18:54
- 名前: ライ ◆64PzB9jtgM (ID: GMnx0Qi.)
【新しいエクソシスト(仲間)】
「きゃああああああああ、いやああああああああああああ」
コムイ室長の部屋から女の子の声が聞こえてから数時間。
「リナリー、そういえば新しいエクソシストが来たって話しですけど。本当ですか?」
白髪で灰色の瞳の少年——アレンが髪の黒く気立てのよさそうな少女リナリーに話しかけた。
「うん、本当よ。アレンくん。さっき兄さんの実験室から悲鳴が聞こえてたけど……大丈夫かしら…」
少し顔を曇らせてリナリーは言った。アレンもしれを聞き、苦笑する。
「コムイさんの修理、ショッキングですからね……」
「そうね…。あ、ねぇアレンくん。見に行かない? 今は医療室で休んでいるみたいよ」
いいこと思いついた! とでも言うようにリナリーは微笑んだ。
アレンもそれに微笑み返してうなずく。
「そうですね。行きましょうか。リナリー」
「そうだ。神田も呼ぶ?」
神田と聞きアレンの口調が変った。
ちなみにラビはブックマンと任務中だ。もうすぐ帰ってくるだろうけど。
「呼ぶわけ無いでしょうが。あのバカンダを」
アレンはあくまで笑顔だったけれど、後ろに黒い何かが見えた。
リナリーは冷や汗をかき、苦笑する。
「そ、そうね。じゃあ…行こうか」
医療室につき、アレンはドアをノックする。
「どうぞ」
教団の看護婦さんが返事をかえしてくれたのでリナリーとアレンは中に入る。
そこに居たのは、青い髪の少女。今は周りが明るいので顔立ちも良く見える。
左目に眼帯をしており、紫色がかかった瞳。大きな瞳が印象的だけど、一番印象的なのはやっぱり大きな羽飾りだった。
その少女は少し驚いた顔をしたけれど、なんていうか顔色が悪そうだった。
「あ、初めまして。僕アレン・ウォーカーって言います。エクソシストです」
「私はリナリー・リー。呼び捨てでもいいからね」
アレンとリナリーは微笑んで少女を見た。
少女は無理に笑って返事をかえす。
「よ…よろしくね。アレンとリナリー……でいいよね」
顔色が悪くて少女の名前は聞けそうにないと判断したアレンは言った。
「はい。……気分がわるいんですか?」
「…え、えぇ…ちょっと、ね。あのコムイって方個性的…すぎて」
((アレか…。あの修理がトラウマになったんですね(のね)…))
アレンとリナリーは同時に脳内に同じことを浮かべた。
でも時間が立つと顔色もよくなって少女は少しだけ微笑んでいた。
どうやら、この表情がいつもの表情らしい。
すると少女はハッと何かを思い出したように言った。
「…あ、ごめんなさい。自己紹介が遅れたね。私、アリシアね」
ニコと笑い続ける。
眼帯と笑い方誰かに似てるなぁ…とアレンは心の中で思った。
「私もエクソシストです。一応ね…さっき来たばかりだけど」
最後に小さく「……あるヒトを探して此処に来たの」と呟いた。
アレンとリナリーはそれを聞き逃さなかった。