二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【D.gray-man】天空ノ記録[こめぷりーず!] ( No.3 )
日時: 2012/08/18 20:59
名前: ライ ◆64PzB9jtgM (ID: GMnx0Qi.)

【自分の部屋】


「「探している人って?」」

丁度アレンとリナリーは見事に言葉がハモった。

するとアリシアは困ったようにまゆをたらして笑う。

「ディックっていう私と同じくらいの男の子なの。あとおじいちゃん」

聞いたのはいいけど二人ともその名前に聞き覚えは無い。

「うーん」と二人は顔を見合わせた。

同じくらいの歳といわれてもアリシアはアレンと同じ歳だそうだ。

「ごめんなさい、聞いたことないわね。教団にそんな名前の人、いたかしら…?」

考え込むリナリーをみてアリシアはハッとして


「あっ、いいの。気にしないで?」

そういってただ笑った。

(笑顔が可愛いな…)とリナリーとアレンは思う。

「力になれなくてすみません」

「ごめんね、アリシア」

しゅんとなる二人を見てアリシアは急いで両手を振る。

「あ、謝らないで?!」

(この二人、仲良くなれるかな…適当に)

アリシアはそっとココロの中で呟いた。



「あっ、そうそう。アリシア! 貴女の部屋を教えるから。ついてきて」

リナリーは思い出したように言うとニッコリと笑った。

アレンも「あぁ!」と言うようにポンッと手を叩いた。

「それじゃあ、僕はここで。また後でね」

紳士的に笑ってから、手を振った。

アリシアは小さく笑ってから遠慮がちに手を振り返した。


リナリーもそれを見送り、「ついてきて」と言うと歩きだした。

アリシアは遅れないように、小走りになってついていく。

階段を上がったり下りたり、しばらくしてある部屋の前でリナリーは止まった。

「ココがアリシアのお部屋。自由に使ってね。それと、隣はミランダっていう女の人が使ってるの。仲良くできると思うわ」

サラサラッと説明するリナリーを見てアリシアは思う。

(お姉さんみたい…リナリー)

(ディック、ここにいるはずなのに…)

色々な思考を張り巡らせる。そんなアリシアを不思議そうにリナリーは見た。

「どうしたの?」

「えっ?! あ、何でも無いの」

アリシアは微笑んだ。


ここが私の部屋かぁ、とアリシアは嬉しそうに微笑んだ。

あまり深く入り込まないように。と言い聞かせながらも…