二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【D.gray-man】天空ノ記録 ( No.4 )
- 日時: 2012/08/18 22:43
- 名前: ライ ◆64PzB9jtgM (ID: GMnx0Qi.)
【寄生型】
「…、お腹、すいたなぁ」
きゅぅ…るる
ふと時計が午後六時半くらいをさした所で、アリシアのお腹はなった。
(リナリーに食堂の場所教えてもらったし、行ってみようかなぁ…)
ふとそんな事をおもいだし、座っていったベッドから降りて、長い廊下に出る。
「ほんとうに長い廊下…」
迷わないように慎重に歩きながら思う。
(おじいちゃんとディック…。どこいったんだろ…
会いたいよ
会いたい…
もう全然あってないよ…。
この名前をかたっていることさえも、バカらしくなっちゃう…じゃん。
ディックと一緒に考えた私の『48番目』の偽名をちょっと変えて『49番目』の偽名を作ったけれど、一人で考えた名前はなんだか、寂しい…)
アリシアは少し昔の思い出を思い出し、歩いていると聞き慣れた声がした。
「アリシア? どうしたんですか、なんだか、泣きそうですけど…」
「…アレン」
私そんな顔してたのかーっと、顔を軽くパンパンッとアリシアは叩いた。
「あ、アリシア、だいじょうぶですか?」
「えぇ、あぁ、うん! 平気だよ。ごめんね変な所見せちゃって」
アリシアが微笑むとアレンも安心したように「そうですか」と言う。
「ところで、アレンはどうしてここに? 私は食堂に行く途中なんだぁ」
歩きながらアリシアは微笑む。
アレンはアリシアに歩幅を合わせながらあるき返事をする。
「僕もですよ。やっぱりこの時間はおなかがすきますから」
「そっか。そうだよね」
こうやって話している間に食堂についた。
「着きましたよ」
「なんていうか…初めてきたけど、広いところね」
目を丸くしてアリシアは呟く。アレンは「ふふ」と笑いながら、アリシアをつれリナリーが座っている席へ向かう。
「あっ、アリシアじゃない。隣、どうぞ」
優しい笑顔を浮かべながらリナリーは自分の隣を指差した。
私は「ありがとう。リナリー」と言い残して、ご飯をとりにいった。
「あ、シェリーさん。僕はオムライスとパエリヤとスープにポテトサラダ。それにグラタンとギョーザ。あ、見たらし20本で」
「はぁ〜い^^」
アリシアはアレンの注文の量に驚いたがシェリーのしぐさなどにも驚いた。
「あらん。新しい子? 可愛いわねぇー!! 何でも言ってぇ、なんでもつくっちゃうわー私!」
「あ、はい…ありがとうございます」
冷や汗を浮かべながらアリシアはうなずき微笑む。
そして、すっ…と人差し指を立てて、ニコリと笑顔で言った。
「じゃあ、私…オムライスで。あ、あとメロンパンを10個ください」
「そ。そんなに…メロンパン食べれるの? すごーい…」
「?」
驚くシェリーさんにキョトンとアリシアは首をかしげる。
そして、出来上がったご飯を運びリナリーの隣に座る。
「アリシア…。もしかして……イノセンス。寄生型?」
「?。うん、そうみたいだけど?」
それなら、このご飯の量なら理解できる。とリナリーは聞いた。
そして、アリシアがうなずいたのでリナリーは胸をなでおろす。
(よかった。ただの……大食いだったらどうしよかと思ったわ…)
「へぇ、すごいわね。今度イノセンスみせて?」
「僕もみたいです。ちなみに僕も寄生型ですし」
「私は構わないよ…? へぇ、アレンも寄生型なんだ〜」
アリシアのお皿のメロンパンがいつのまにかなくなり、あと一つしか残っていない。
リナリーの手前のアレンももう間食している。
リナリーは一人小さく苦笑した。
「ただいまさー! お、アレン、リナリー! ん? そこにいる水色の髪の子だれ………さ…」
「…………もしや!」
今任務から帰って来た様子のラビとブックマン。
アレンに喋りかけ、アリシアに話題を向け誰?と聞く声がどんどん小さくなり、ブックマンも驚いた顔をしている。
「……?」
アリシアは後ろから聞こえる、聞き慣れた声に振り向いた。
その瞬間アリシアは驚き嬉しさが混じった顔をして
バンッッッ
手のひらを机に叩きつけ立ち上がった。
「…ディック。おじいちゃん……」