二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒執事 サーカス編 ( No.1 )
日時: 2012/09/03 15:49
名前: 蒼聖 (ID: HKLnqVHP)



「伯爵。魂は一人ひとつ。大事におしよ・・・」
「・・・?そんなことわかっている」


「ここか・・・、みたところ、何の変哲もないように見えるが・・・・・・」
シエルは女王から渡されたチケットを取り出した。

〝NOAH'S ARK CIRCUS(ノアの箱舟 サーカス)〟

今回の事件——
各地を回る旅一座「ノアの箱舟」。彼らが立ち寄った先では子供達が真夜中に姿を消すという。
それも、何人も。

子供達の失踪はこの旅一座とも関係があると見て、調査をし、子供達を救出せよという命令だった。

サーカスの入り口でチケットを渡し、中へ入り、椅子へ腰掛け少しするとライトがついた。
それと同時に一人の男が舞台上に立っている。
「レディス・エンド・ジェントルメーン。お穣はん、アンド旦那はーん!
本日はノアの箱舟サーカスにようおこしやした。
ウチは道化師(ジョーカー)と申しまんねん」

最初に火吹き芸など・・・
サーカスは続いていく。

そして、最後。
「そして最後は!サーカスの花形・猛獣使いのお出ましどすえ」

司会・道化師が最後を発表すると、シエルは小さく呟いた。
「最後のショーも子供たちに関係無しか・・・。
どうやら観劇は時間の無駄だったようだな・・・?どうかしたか、何か見つけ・・・」

不意に立ち上がったセバスチャンのほうへシエルは目をやる。
と。

「おっ!えろうやる気満々の燕尾服のあんさん!どーぞ壇上へ!」
ジョーカーが手招きする。

『燕尾服のあんさん』にばっと振り向けば、セバスチャンが壇上を見つめている。

「なっ・・・」

シエルは思わず、何を考えているんだ、セバスチャンは・・・!状態だった。