二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.112 )
- 日時: 2012/12/10 21:45
- 名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: 4HUso7p7)
- 参照: 第三篇/Like Wolf or Like Me? (泣き虫の傲慢)
ペットボトルのキャップほどの、スミレ色をした石。しかももう雫型にカットされ、台座にはめられ、チェーンまで通されていた。その上角度を変えると、色が変わる。この名前まではちょっと分からないが、興味を引く石だ。
後で調べてみよう、とそれをベストのポケットに仕舞い、私はふと思い立って受信機を開いてみた。マスター以外の誰かからメールが来ていたのだが、クレイジーに横取りされてすっかり忘れていたのだ。
黒に白十字の待ち受けからコントロールキーと「m」のキーを同時に押し、メール受信画面を呼び出す。
メールに件名はなし。送り主の所には——「Gen」と言う見たことも聞いたこともない名前が書いてあった。
「は……?」
本調子でない喉からガラガラに掠れた声を絞り出し、口の中では噛み潰された苦虫が存在を主張していたが、とりあえずエンターキーを押してメールの本文を開いてみる。
『小夜子さん、初めまして!
ワタクシ、地上四階の管理補助用自立型コンピュータ「Genssible(ジェンシブル)」、通称「Gen(ジェン)」と申します。まだワタクシのことは見たことないカモ? と言うか、ワタクシのいる部屋にアナタ入ってこれないんですがネ……と、とりあえず、以後お見知りおきをば……。
さて、ワタクシ四階に篭ってばかりで、外の世界をほとんど知りません。でも外のコトをどーしても知りたいので、時々メールを送らせていただくことがあると思います。おヒマなときにご返信いただければしごく幸い。あ、あとアナタの受信機に出てくることもあるカモです。その時は相手してくださいネ♪
ワタクシもその代わり、色々なトコロで出来るかぎりのお手伝いをさせていただきます。ちょっとワタクシ力不足で、ネットワークのアッカンは退治できないですけど、そこは地下二階のフィンさんがしてくれるので。フィンさんも後でメールよこすと思うので、見てあげてください。
今日はここまででちょっと失礼。いつかメール送りますので、そのときにまた。』
……コンピュータ?
To be continued...
ようやく登場、お喋りコンピュータ、その一。
登場回数はちょいと少ないですが、重要電子機器やコントローラーの完全防水加工、クレイジー襲撃による世界の歪曲の修復、メンバーのサポートから試合の入場者の記録・管理、部屋の模様替えから、スパム・ウィルスの検出・削除まで、マスター一人ではこなしきれないあらゆる管理を行っています。
こやつはそのデータを記録したり、試合の設定を行ったりする補助的なコンピュータ。
この世界の管理プログラムを修正・削除・作成しているマスターコンピュータ「Pin」は、第三章第二篇で喋ります。