二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man -虹を追い- ( No.5 )
日時: 2012/09/01 12:19
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

第一章   第一話 -ヒトビト-



 気付いたら、黒の教団に居たんだ。そしたら勝手に何処かに連れてこられた。ココはどこだろう。俺は今から何をすればいいのか?
「この街で、変わった学生がいる。ソイツを黒の教団へ連行しろ」
「変わったヒト?」
 連れてきてくれたヒトは、そう言って何処かに行ってしまった。学生ってなんだっけ?・・・取りあえず、散歩しよう。ふと振り返ると、ポスターが貼ってあった。「祭」俺の大好きな祭がある。
「行ってみよっか♪」
 ヒトが沢山いて、沢山食べてる。ヒトはわからない。どうやったら見分けがつくんだろう。みんな同じ顔をしてるのに。その祭の中に、一人だけ。他のヒトとは違うように見えるヒトが居た。
「ねぇ」
「・・・!お前・・・」
「学生って何?」
「は?つかお前・・・誰だよ」
「翼。君、学生?」
「つばさ・・・?・・・まぁ」
「じゃあ君、変わった学生?」
「は?」
「あ、待ってよ」
 ヒトが逃げた。名前・・・聞いとけば良かったかな。やっぱりヒトはわからないや。こういう落ち込んだ時こそ、虹を見ればいいんだ。お母さん言ってた。「虹を見れば、素敵な気持ちになれるよ」って。マフラーを取って、空に勢いよく飛ばす。上から紫、藍、青、緑、黄、橙、赤。
「キレイな虹♪」
「わ・・・眼が見えないよぉ!」
「え?」
「暑い・・・溶けるぅ!」
「聞こえない・・・耳が・・・何これ!?」
 ヒトが崩れていく。どうしたの?みんな。楽しもうよ・・・ステキな気持ちになろうよ。・・・ヒトビト、ねぇ。
「うっ・・・!!」
「あ・・・ねぇ、どうしたの?」
 さっきの学生がいた。右眼を必死に抑えてる。隙間から、青い模様がみえた。
「竜?」
「見るな!」
「翔?」
「うぐっ・・・」
 学生の写真と一緒に、名前が書かれてた。翔・・・聞いた事がある名前。そう言えば、顔も・・・アレ?
 虹がマフラーに戻って、首に掛けた。ピーポーって音が、耳に大きく触れる。ヒトがどんどん車に乗っていって、翔も乗ろうとした。でも、元々車に乗ってたヒトが怪物に変わった。
「・・・アレ?」
「伏せて!!」
 声のとおりに伏せたら、俺と同じ白髪の少年がいた。同じくらいの年齢かな?左腕が、銀色に光ってる。その腕、かっこいいな。
「その服・・・貴方」
「翔!」
 ヒトが何か言ってたけど、翔が倒れてる。まだ右眼を抑えて、苦しんでる。
「手、どけてくれませんか?少しでいいので」
 ヒトが無理矢理翔の手をどけると、急に青い竜が出てきた。