二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 怪盗クイーン×デュラララ! 桜石は夕日に染まる ( No.4 )
日時: 2012/09/18 10:39
名前: 秋桜 ◆SVvO/z.cC. (ID: uMmok.3B)

第1章

2池袋でのハジマリ

池袋は賑わっている。ある場所では双子の女子高生が楽しそうにバーテン服の男に話しかけ。ある車の中では楽しそうに少々マニアックな話をする二人。そしてその二人を迷惑そうな目で見る二人。
とある学校ではドギマギしている男の子と女の子。
そして、街中をたくさんの白バイに追われ走っている……首無しライダー。

この街ではこれが普通で、日常だった。
そんな日常的な風景を上から眺めている一人の老人。
老人は少なくとも友好的ではない笑みを浮かべ階下を見下ろしながらつぶやく。

「この街があんなもの一つでどれだけ面白いことになるだろうか……それを見るのもまた一興だな」

そんなことを露とも知らない池袋の人々。
人々は楽しげに話し、忙しそうに行きかい、そして見物している。
その見物の対象となっているのは首無しライダーことセルティ・ストゥルルソンである。(そして、一応書いておくが女性である)

彼女は現在……かなりの恐怖を味わっている。

「化け物風情が……交機を舐めんじゃねぇぇぇ!!」

先ほどから叫んでいるのは、白バイ隊員葛原金之助である。彼女が怖がるのはこの隊員のせいである。

(ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……とにかく……帰ってください!)

そんな彼女の心の叫びはもちろん届くはずなく白バイはさらに加速し始めた……

そんなセルティと白バイのやり取りを珍しそうに見ている双子の女子高生こと折原九瑠璃と舞流。二人と話しているバーテン服の男、平和島静雄。

「静雄さん!セルティさんがまた追われてるよ!」

「疲(お疲れ様)……」

「あぁ……大変そうだな。まぁ、あいつなら大丈夫だろうが」

その側を一台のバンが通り過ぎる。
車内ではマニアックな会話であふれていた。

「———で、やっぱりあの作品は最終的に私達じゃ想像つかない最後になると思うの」

「そうッスかねー……俺的にはもうちょっとわかりやすい展開になる気がするッスよ」

「えー?そうかな?」

バンの後部座席に座っている男女。
狩沢絵理華と遊馬崎ウォーカー別名ゆまっちである。
その前の座席で迷惑そうにしている二人。
渡草三郎と門田京平別名ドタチン。ちなみにこのバンは渡草の持ち物である。

「お前ら……いい加減にしやがれ!ルリちゃんの歌が聞こえないだろうが!」

追記すればアイドル聖辺ルリの熱狂的なファンである。

「お……?あれ、白バイがものすごい勢いで走り抜けて行ったぞ?」

「え?あぁ……たぶんせるっちを追ってるんだと思うよーだから大丈夫だと思うよー」

「そうッスよ」

「そうだな。あいつなら平気だな」

バンの中では暢気な会話が流れている。

セルティの乗ったバイクはある高校の近くへと逃走する。

(しまった!来良まで来ちゃった……)

セルティはといってもヘルメットだがを抱えた。

「あれ?セルティさん?どうしたんですか?こんなところで……」

二人組みの学生がセルティに声をかける。
その声にRDAを出しながら振り向くセルティ。
其処には竜ヶ峰帝人と園原杏里の姿があった。

『帝人と杏里ちゃんか……ちょっと白バイに追われちゃって(^^;)』

「……大変ですね」

「そうだね」

『あ、仕事の途中だった!ごめん。行って来るね!』

セルティはそう告げ走り去った。

「今日はいつになくあわただしかったね……セルティさん」

「そうですね……」

まだ誰も帝人の発言があたるとは思っていなかった。
少しずつ日常は終わりを告げる……