二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 怪盗クイーン×デュラララ! 桜石は夕日に染まる ( No.9 )
日時: 2012/10/25 11:28
名前: 秋桜 ◆SVvO/z.cC. (ID: uMmok.3B)

第一章

3動き出す大怪盗

此処は中国のとある山。
そんな山奥に住んでいる人物。皇帝アンプルールとヤウズ。二人の説明を少しすれば皇帝はクイーンの師匠である大怪盗。そして、ヤウズは皇帝の新しい弟子(というよりは料理当番)である。

「小僧!池袋へ行くぞ!」

皇帝の突然の発言。ヤウズは干していた洗濯物を落とし……かけもしなかった。そしてため息交じりに訊ねる。

「またDVDを借りにいくのか?」

「それもあるが、クイーンが予告状を出した」

「……そうか」

「あんまり驚かねぇな」

「まぁな。ジジイと一緒にいれば対外のことは驚かなくなるさ」

「……。まぁいい。さっさと日本へ行く準備をしろ」

「わかったよ……って俺もかよ!」

「当たり前だ。お前を連れて行かなかったらオレの飯はどうなるんだ?」

ヤウズはあきれたようにため息をつく。
そして、ふと一人の男のことを考える。
(先輩も来るんだろうな……)

「餓死すれば……」

皇帝からかなりの殺気が立ち上る。金色の眼が細く鋭くなる。

「小僧。今なんていった?」

「……」

皇帝は強調するように訊ねる。

「な・ん・て・い・っ・た?」

「……わかったよ。日本について行く」

「それでいいんだ」

ニコニコ笑いながら頷く皇帝。
先ほどの殺気が嘘のように消えていた。
その様子にヤウズはほっと胸をなでおろしたのだった……

「———で、いつの飛行機に乗るんだ?」

「今から30分後のだ」

「……は?」

笑顔で告げる皇帝にヤウズは殺意が沸くのだった……

「山から空港までどれだけかかると思ってんだよ!」

「大丈夫だろ。お前なら」

「……お前なら?ジジイは?」

「お前が俺を背負っていくんだよ」

当然だろ?とでもいいたげな皇帝。ヤウズは大きくため息をついた。

「ほら!速くいかねぇと遅れちまうぞ!」

すでに10kmも離れた場所から皇帝は叫んでいた。
ヤウズは頭痛薬と辞書、その他もろもろを持ち、ヤウズは走り出した。