PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボカロ】 Bad ∞ End ∞ Night ( No.13 )
- 日時: 2012/10/01 11:35
- 名前: 藍執事 (ID: ULeWPiDO)
6頁
「ネエネエ!」
静まっていた部屋で急に稟が言った。
すると連も思い出したように小さく笑った。
二人の声が重なる。
「ネエ、【つ・ぎの PagE 】 ガ、ナイラシイ・・・!」
「え・・・・!?」
役者にとって、台本が無くなる等とても大変なこと。
「おや、アッチも?」と樂。
「コッチも・・・」と琉架。
「ソッチも!♪」とメグ。
「ドコにも」主人と奥方が声をそろえる。
連と稟が楽しげに言った。
「 ハ、ン、ニ、ン、 ダ、レ、ダー!!」
『何処にも見つからない・・・!』
*
「ふぁぁ・・・」
よく寝た。もう朝かな。
ミクは静かに起き上がった。
あれ・・・?朝日が差してない・・・?
ミクは違和感を抱き、窓を開けた。
———外は真っ暗。いつの間にか雨がやんで、月光が差している———
「えっ・・・!?」
すると、自分の近くで聞こえる唄声。
『♪宴から一夜明け 「何か」がオカシイのです』
『♪眠って起きてみたけれど 一向に朝が来ないのです』
クスクスという笑い声。あの少年と少女、連と稟。
いつの間にかミクの部屋の椅子に座っている。
稟が楽しそうに、リズムに乗ったまま続けた。
「秘密ヲ・・・」
「教エテアゲルヨ・・・?」と連が続く。
二人の声が重なった。
『時計ヲ見テゴラン・・・☆』
ミクはばっと二人の指差す時計を見た。
まず、秒針が動いていない。
そして、気づいたのは——
11時55分。
自分がベッドに入った時間だった。
そこで、
確かに、
時は止まっていた———。
PR