ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

８頁

「主人公がいなくなってどうするのです・・・？」
樂が微笑する。

それと同時に連と稟が唄いだした。

♪君が主役の Crazy nighT　台本どおりに進むのかい？
今宵はどうなる？ EndinG　全てはそう、君次第さ

探せ　探せ　Happy enD　順番間違えたら終・わ・り
True enD は棺行き？　さあ、今夜も Bad ∞ End ∞ Night?

「Crazy・・・nigunT・・・」
ミクは小さく呟いた。

Bad End＝すなわち、死。
先ほどの棺の仲間入り——。

「嫌・・・死にたくない！どうしたら家に帰れるの・・・・」
ミクはその場に座り込んだ。

主人と奥方が声をそろえて言う。
「舞台が終われば・・・・」
それに執事とメイドが続く。
「帰れるでしょう・・・・」

「ねえ、舞台が終わるって、どういうことなの・・・！？」
ミクは尋ねた。
すると稟の楽しげな声が返ってくる。
まったく別の返答で。

「ネエネエ・・・」
「遊ボウヨー！」
少年少女の楽しそうな無邪気な声。

そのとき、チラッと二人の青い目が赤に変わった——。

「Happy enDを迎えたいの？」
琉架が静かに尋ねた。また、楽しそうに。

ミクの頭の中ではHappy enD＝無事の構図が出来上がっていた。
「だったらね、『Happy enDの鍵』を探しなさい」

『タイムリミットは５分間』