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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボカロ】 Bad ∞ End ∞ Night(完結) ( No.30 )
- 日時: 2012/11/21 17:34
- 名前: 藍執事 (ID: ULeWPiDO)
第二夜
「——レン、御主、今日も無茶を・・・」
「大丈夫だよー、がっくん」
「・・・仕事中だぞ?」
「分かってるってー」
カイトは冷や汗交じりに、前の椅子に腰掛けて話す青年と少年に目をやった。
此処は一体何処だろうか。
全体的に暗みが掛かった部屋で、家具も黒ばかりで、
カイトが寝かされていたソファも真っ黒だ。
カイトは僅かに残っている記憶の線を辿った。
確か——
あの『牢』で皆が殺し合いをはじめて、生き残った者が牢から出してやるといわれて——
そこを、救出されて、彼らは僕にこう告げた。
〝——私たちの今回の任務、『Kaitoの救出』だ"
そこで、カイトは気を失った。
「ガクも毎回お堅いなぁー、もうちょっと崩していこうよ」
「・・・駄目だ・・・・、と、Kaitoが起きたようだ」
「ほんとだ」
ガク、と呼ばれた青年がこちらへ向かって歩み寄った。
「Kaito、23歳、職は囚人。これであってるな?」
「は・・・はい」
カイトは小さく返事をした。
何故か、この人には逆らえない、と感じたのだった。
「・・・では、Kaito。御主を国の警察に迎え入れる。拒否権は無い。
——といっても、秘部科だがな?」
「秘部、科・・・?」
単刀直入に言われて頭がついていかない。
「分からないか。まぁ、そのうち慣れてくるだろう・・・
嗚呼、紹介がまだだったな。私はGakuという。
向こうはRen。人見知りが激しい」
「あーっ!なんだよ、それぇっ!ひどっ!」
向こうの方からレンが叫ぶ。
・・・はぁ、とカイトは小さく呟いた。
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