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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボカロ】 Bad ∞ End ∞ Night(完結) ( No.39 )
- 日時: 2012/12/04 17:40
- 名前: 藍執事 (ID: ULeWPiDO)
Ⅱ
「ああーっ!僕、君知ってる!」
「煩い。声のトーンを落せ」
堕天使は紫の奴を無視して続けた。
いや、寧ろ気づいていないのかもしれないな。
「君さぁ、レイン・カガムーネでしょっ。
仕事の速い優秀な死神君だ、って『上』に聞いてたよ」
オレの名前。
そう、それはレイン・カガムーネ。
『優秀な死神』?面白い。
その奴が、人間を愛し、『13943号室』に収監されたのなれば面白いだろう。
——あ、れ?
オレ、今、『13943号室』って思ったが・・・・
『13943号室』って、なんなんだ?
「・・・・ああ、もう逆らえないように制限されちゃってるの?」
堕天使が呟く。
制限・・・この『部屋』に収監するために、暴れないように、か。
「僕も制限を掛けられちゃっててね・・・・、
ほら、ここに入ってくるとき意識が朦朧としたでしょ?
でも、ガクなんてすごかったよ」
ガク——俺はその名前を知ってる。
確か、俺が『あの娘』と会う前に狩った魂の、入れ物(人間)。
確か、大量惨殺だっけ・・・・
「我は制限(リミッター)を掛けられなかったからな。
暴れるだけ暴れて、最後には、気絶させられたさ」
はぁ、とため息をつくソイツ。
すると、そいつの後ろのほうに人間が現れた。
・・・・女?
この顔、どこかで・・・
「ガク、それが新人?」
「ああ」
『大量惨殺事件』のもう一人の犯人——一般人間は知らないが。
ルイカ、と名前を言ったはず。
事件の犯人二人が揃った収監されてるのか。
てっきりオレ、人間は収監されないかと思ってた。
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