二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ボカロ】 Bad ∞ End ∞ Night(完結) ( No.41 )
日時: 2012/12/06 17:54
名前: 藍執事 (ID: ULeWPiDO)

第七夜

「痛——いッ!ガクさいてー!」
レンが薄暗い廊下を進みながら大声で愚痴を叫ぶ。
頭をさすりながら、はは、と曖昧に笑うカイト。
そんな二人の前方をライフル(拳銃)と刀を手にしたガクが進む。

少し前——。

「ん、じゃあねー、後はよろしくね。
今回の『事』は成功だって伝えておくから」

グミが瘤の出来た頭をさすりながら、苦笑いで暗い道を行ってしまうと、
レンが手を振るのを見ながら、ガクが「Ruka様・・・」と、小さく呟いた。

Ruka。何回か名前が出ていたが、誰だろうか。

そんな中、カイトがぼんやりしていると、突然ぼすっと頭に何か乗っかる。
「・・・・仕事だ」
ガクが呟く。
カイトが頭に乗っかった物——、
それは帽子で、青い薔薇がついている金細工のついた黒い帽子だ。

レンがこちらのほうへ歩いてくる。
いつの間に用意したのだろうか、小型のナイフ、銃を手にして、
先ほどカイトに渡された『制服』のチェーンのところに引っ掛けている。

「・・・・じゃあ、行きますか!あ・・・、えっと、」
レンが口ごもると、
「カイト、御主は——、銃と、槍で良いか?銃は絶対所持だが・・・
ほかは何でも良い。私は刀、レンはナイフだが」
こちらもまたいつの間にか装着済みのガクが後を継ぐ。

「・・・あ、なんでもいいです」
まず、『仕事』自体、
というより自分のおかれている状況すら分からなかったが。


——そして今に至る。
いまだにズキズキする頭を押さえ、三人は『仕事』に行く途中だ。