二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ボカロ】 Bad ∞ End ∞ Night(完結) ( No.46 )
日時: 2012/12/19 18:15
名前: 藍執事 (ID: ULeWPiDO)

第八夜

*

暗い室内。一つ大きな窓がある。
その窓際に『彼女』は立っていた。

「Ruka様」
「・・・GUMI?」

彼——レン、ガク、そしてカイト——らに手紙を届け、戻ってきたGUMIが彼女に話しかける。

「はい。手紙、届けてきました。
それと、この前の件は解決、無事『Kaitoの救出』も完了です」
「・・・・そう・・・ありがとう」

Rukaと呼ばれた彼女は小さく呟く。
彼女の後姿を見て、グミはふと思い出したことがあった。

「いいえ。・・・あ、そういえば・・・
兄に、渡された物があるのです。『Ruka様に渡してくれ』と」

兄——ガクのことである。
実際は血縁関係ではない義兄妹なのだが、
グミは彼を本当の兄のように思っている。

「・・・貸して頂戴」
「はい」

グミは手紙の封を切り、彼女に手渡した。