PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボカロ】 Bad ∞ End ∞ Night(完結) ( No.50 )
- 日時: 2012/12/22 12:43
- 名前: 藍執事 (ID: ULeWPiDO)
- 参照: レン&がくぽコンビが多分好き(ry
壱
雨がしとしとと降っていた。
静かな音が、雅を感じさせる。
木造建築の店や家の間
——町は雨が降っているというのに人が多くで歩いていた。
「『千本櫻小夜ニ入リテ 君ノ声モ届カザリキ
此処は宴 刃金の織 その断頭台で見下ろせよ 』・・・」
「それ、なんの唄?」
「・・・今の時代に作られた唄さ」
「何それ、答えになってない」
長い髪を下のほうで一つに括った番傘を差している青年と、
まだ歳は14ぐらいの、その青年の隣を歩く少年。
身長差もざっと30cmはあり、まるで親子のようだが、
少年が青年を「神威さん」と呼んだ事で血縁関係ではないと分かる。
それにしてもかなり不釣合いだ。
「漣さんはそれぐらいで良いのですよ・・・きっと」
「若干むかつく大人」
曖昧な返事を返すと、少年は怒ったように顔を背けた。
「にしても・・・今日はずっと雨が降っていますね」
「だね、桜散っちゃう」
「絵も描けませんし・・・少し休みますか」
そう呟いて二人は近くの『団子屋』に入っていった。
PR