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Ⅳ

その時だった。
俺の方が叩かれたのは。

ゆっくり振り向くと、そこに居たのは茶色の髪の青年。
・・・コイツ・・・もしかして・・・

「やぁ、レイン君」
「キルトッ」
俺が突然叫ぶと、彼らが振り向く。当然だが・・・

物柔らかな口調にはどこか殺気がある。
コイツは、俺の昔から知ってる『死神』だ。

「レイン君・・・？その人、誰・・・？」
後ろから堕天使——カイが話しかけてくる。

え？
お前らは、こいつの話をしていたのじゃないのか！？

『あいつ』は、こいつ——キルトのことじゃないのか？
俺は俯く。
上から奴の声が降ってくる。

「レイン、素晴らしい発想だよ。けど——違う！」
「危ないレインくん！」
カイの叫びを聞いた途端、俺がはっと我に帰ると、
上には『死神の鎌』が迫っていた。

——駄目だ、死ぬ・・・！