二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第七十一話 ( No.101 )
日時: 2012/12/13 21:14
名前: 時橋 翔也 (ID: B6N9vk9k)


試合当日
ロシアンルーレットスタジアムにやって来た海音は驚いた
「これ… ゲームセンター?」

周りには遊戯施設ばかりが並び、その数は稲妻町とは比べ物にならない

「どうやら今回は遊戯が関係しているみたいだな」
神童は言った
「…やっぱ神童とかってこういう所来たりする?」
「いや…親に禁止されているんだ」

へぇ〜と浜野は感嘆を漏らした
「試合終わったら皆で行きません?」
「いいな!」
「楽しそうですね」
海音が言った時だった

「天城くん!」
するとやって来たのは香坂だった
「香坂…」
「アトランティスウォール完成した?」
「も…もちろんだド!真帆路には負けないド!」

天城が言うと、香坂は悲しそうな顔をした
「…天城くん おかしいとは思わなかった?突然いじめが止んで…」
「どういうことだド?」
「……ううん 何でもない」
香坂はそう言うと、走り去っていった

——————

スタジアムに入ると、そこはまるで巨大なピンボールのようだった

フィールドにはたくさんのマークがあり、ボールを弾く仕組みのようだ
「…あれが今回の仕掛けか」
剣城は言った

四回戦 ピンボールスタジアムだ

「真帆路…あいつはこの仕掛けを知っているド」
天城は呟く

「こんにちは〜( ‾ー‾)ノ」
軽いノリでそう言ったのは、幻影学園の不知火幻一だった

その横には弟の影二と真帆路もいる
すると幻一は海音を見た

「今回はお手柔らかに、雷門の蒼きストライカーさん」
「蒼きストライカー…ってボクのこと?」
海音は言った
「もう殆どの学校で名前は知られてるよ 雷門を変えた強力ストライカーってね」
雷門の蒼きストライカー…
これが二つ名ってやつか

「天城 お前も知っているはず フィフスセクターができる前の荒れたサッカーを」
真帆路は言った
「…ひどい有り様だった 俺はもうあんなサッカー界にはしたくない だから誓ったんだ フィフスセクターを支持すると だから…お前達のようにサッカーをダメにするやつらは許せない!」
「俺だって…サッカーを守るんだド! 革命は無駄じゃないって俺達が証明するド!」

それぞれフィールドに立ち、試合が始まる

「いくよ!」
海音からのキックオフ

するとすぐに影二が立ちはだかった
「天馬!」
海音は天馬にパス
「剣城!」
そして剣城にパスした時だった

突然、フィールドからバンパーが飛び出してボールを弾いた

「何あれ!?」
信助は声をあげる

このスタジアムの仕掛けか…
「ふふっ…」
そして弾かれたボールを幻一が取る

「行かせない!」
浜野は幻一に向かっていく
「…トリックボール!」
そう言って幻一は高くボールを蹴りあげた
その時 ボールは巨大化して浜野に落ちてきた
「うわああああああ!!」

浜野は逃げるが、よく見たら只の幻だった
「え…どーなってんの?」
「もらった!」
すると海音は隙をついて幻一からボールを奪った

だがその時、走る海音の前にバンパーが出現した
「うわあっ!?」
ギリギリのところでバンパーを飛んでかわした

「危なかったー」
海音が空中で呟いた時だった
「…!?」
突然、右足に鋭い痛みが走る

そしてバランスを崩し、海音はそのまま地面に叩きつけられた
「何これ痛い…」
「海音大丈夫!?」
天馬は言った

もしかして昨日 蹴りつけられたから…?

「甘いよ」
すると影二はボールを奪った
足が痛むが、気にせずに海音は走り出す

「マボロシショット!」
真帆路にボールがわたり、マボロシショットが放たれる
「アトランティスウォー…うわあっ!」
天城は必殺技を出そうとするが、発動せず先制点を奪われた

「海音…足大丈夫?」
天馬は海音に言った
「うん…平気」
海音は頷く
…昨日 思いきり蹴りつけられたからな…

「なんで…発動しなかったの…」
「恐らく天城の心の揺らぎのせいだ」
鬼道は音無に言った
「…だが天城なら乗り越えられる…俺はそう信じている」

再び海音からのキックオフ
だが簡単にボールを奪われた
「痛っ…」
海音は膝をつく
足が痛むせいでまともにプレーできない…

「行かせるか!」
天馬はボールを奪おうと突進する

「へへっ…こっちだよ」
だがボールはいつの間にか向こうの選手に渡っていた
「え…どうなってるの!?」

すると真帆路にパスが出された
「マボロシショット!」
再び真帆路のシュートが放たれる

幻影学園に追加点が入ったのと同時に前半が終了した