二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第七十二話 ( No.102 )
日時: 2012/12/13 21:20
名前: 時橋 翔也 (ID: 7uqXWVar)


ベンチに戻り、皆がドリンクを飲んでいる中、海音は足を抑えた
よく見るとうっすらと青く変色していた

「いてて…」
…病院で見てもらわないと
「海音…足 どうしたんだ?」
すると神童は海音に言った
「昨日転んだ所が痛くて…」
「試合出来そうか?」
「ハイ 何とか…」
海音は言った

——————

「…話ってなんだド?」

香坂に呼び出され、天城はスタジアムから少し離れた所に来ていた
「…天城くん お願い 真帆路くんを助けてあげて」
香坂は言った

「!? どういうことだド…」
「いじめられていた天城くんを庇った真帆路くんは、変わりにいじめの標的になったの」
香坂は説明する
「…だから真帆路くんは小六の時 天城くんと絶交した… 天城くんを巻き込まないために」
「!!…」

ずっと… 真帆路に裏切られたと思っていた…
そんなことが…

「なら…助けましょう天城先輩!」
すると声がした

見ると輝が立っていた
「影山…」
「大丈夫ですよ!先輩なら出来ます!」
「…ああ わかったド」
天城は頷く

——————

「皆 よく聞いてくれ」
二人が戻ると、鬼道は雷門の皆に言った

「山菜に写真をいくつか撮ってもらった… そしてわかったのは、あのバンパーの出現は時間ごとに決まっている」
「…そうか それが分かれば…」
「攻略できるわけか」

鬼道にバンパーの出現時間を教えてもらい、後半戦はスタートした

「海音!」
さっそく剣城は海音にパスを出す

足が痛むなか、海音は必死にゴールにかけ上がった
「いくよ!」

まだ試していない必殺技
でも…やってみる価値はある

海音は右手を横に出す
すると辺りに強い吹雪が吹き始め、視界が悪くなる
「コールドストーム!」

海音は凍りついたボールを思いきりシュートした
その先にはバンパー

するとバンパーは時間が来て地面に引っ込み、幻影学園のゴールを強襲した

雷門は一点取り返した

「やった!」
海音は天馬とハイタッチした

「…くそっ!」
キックオフ早々、真帆路は強引にゴールに進んだ

「…邪魔だ!」
「うわあっ!」
海音をはね飛ばし、真帆路は突き進む

「昔は強いやつに立ち向かうやつだったのに…」
天城は悲しげに呟いた

すると真帆路の背後から黒い女性の化身が現れた
「幻影のダラマンガラス!」
そして真帆路はそのまま強力なシュートを放つ

「フェンス・オブ・ガイア!」
目の前に壁を出現させ、何とか三国はゴールを守った

「天馬!」
そのまま三国は天馬にロングパス
すると幻一がスライディングをかけた
「そよかぜステップ!」
天馬は幻一をよけ、輝にパス

「エクステンドゾーン!」
輝は紫色の強力シュートを放ち、雷門は同点に

「…くっ」
すると海音は膝をついた
「海音大丈夫?」
「うん…平気」
足の痛みがひどくなる
マジでヤバイよ コレ

幻影学園からのキックオフ
ボールは真帆路に
「行かせない!」
剣城は真帆路にスライディングをかけた
「イリュージョンボール!」
すると真帆路はボールをいくつにも分裂させ、剣城をかわした

「マボロシショット!」
「アトランティスウォール!」
天城は必死に防御するが、またしてもアトランティスウォールが発動せず、幻影学園が再びリードした

「まだぜよ!」
錦はそう言い、パスをもらってゴールに迫る
「戦国武神ムサシ!」
化身を発動させて錦はシュートした
「伝来宝刀!…シュートチェインじゃ海音!」
「はい!」

ボールを追いかけ、海音はボールに冷気を纏わせた
「ダイヤモンドショット!」
「うわああ!」
幻影学園のゴールを破り、再び同点に

「…選手交代!西園 お前がGKになれ」
「ええっ!?」
鬼道に信助は驚く
「頼んだぞ信助」
三国は言う
「未来に繋げるための交代だ」

ゴールの前に立つ信助
「できるのかな」
そして試合再開

「ディメンションカット!」
ボールを奪い、影二がゴールに上がる

「いくよ!」
影二はそのままシュートした
来る…止めないと!
「はあっ!」
信助は思いきりジャンプし、パンチングでゴールを守った

「いいぞ信助!」
ボールを受け取った海音は言った
「剣城シュートだ!」
そして剣城にパス

「デスドロップ!」
漆黒のシュートはゴールを襲い、雷門は逆転した

「やったね剣城!」
「ああ」

「…お前達の革命などぶっ潰す!」
真帆路は強引にゴールに向かった
「真帆路、わかったド お前が笑わないストライカーと言われているのか…お前は一人で戦う為に感情を殺していたんだド!」
天城は言った

ずっと誤解していた自分が恥ずかしい
だからこそ 真帆路を助けたい!

「マボロシショット!」
渾身のシュートを真帆路は放つ
「真帆路…お前の気持ち、俺が受け止めるド!」

すると天城の背後から練習の時に見せた巨大な建物が出現した
「アトランティスウォール!」
ボールは威力を失い、天城の前に転がった

「や…やったド!」
「やりましたね先輩!」
輝は言った

「…天城」
思わず真帆路に笑みが零れる

ここで試合終了 勝ったのは雷門だった
「やったあ!」
天馬は飛び上がる

「…俺の負けだ 天城」
すると真帆路は天城に近づく
「…真帆路 どうして小学生の時 俺を庇ってくれたんだド?」
天城は真帆路に訪ねる

「……お前が 最初の友達だったんだ」

『一緒にサッカーするド!』

「真帆路…」
「お前はもうダメなやつじゃなかったな… 革命頑張れよ」
「俺は…本当のサッカーを取り戻すド!だから…お前もサッカー続けるド! 一緒に世界を目指すんだド!」
「…ああ そうだな 約束だ!」
真帆路は頷いた