二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第七十八話 ( No.108 )
日時: 2012/12/20 19:06
名前: 時橋 翔也 (ID: LCLSAOTe)


新雲からのキックオフ
すごいスピードで太陽はゴールに向かった

「ハンターズネット!」
狩屋はディフェンスする
だが簡単にかわされた

「サンシャインフォース!」
再びあの強力な化身必殺シュートが放たれた

「絶対…止める!」
信助のタイタニアスもキャッチの姿勢になる
「マジン・ザ・ハンド!」
かつて円堂が使っていた必殺技を信助は繰り出す

そしてシュートは威力を失い、信助の手に収まった
「やっぱりすごいよ…雷門は…」
胸を抑えながら太陽は言った

「天馬!」
信助からパスをもらった霧野は次に天馬にパス
「いくよ…マッハウインド!」
すごいスピードでのシュートを放つ

その先には剣城がいた
「デスドロップ!」
シュートチェインした強力なシュート

化身使いにも止められず、雷門は同点になった
その時 前半が終了した

「天馬…」
海音は天馬に近づいた
「君…本気じゃないよね」
「え…」
天馬は声を上げる

「…だって太陽は命に関わる病気だから…」
「ボクは…本気で戦うよ… 太陽もそれを望んでいるはずだから」
それに… いま症状と戦っている直矢に顔向けできないから…

後半が始まった

太陽からのキックオフ すぐに天馬は太陽の前に来た
「天馬…君はまだ本気で戦っていない」
「それ…海音にも言われた」
天馬は言った

「君は…自分の身体がどうなってもいいの!?」
「また試合できるかわからない…だから僕は全力で戦うよ 後悔しないために!」
そして太陽は天馬を抜いた

ゴール前に来ると、巧みなテクニックでシュートする
「うわっ!」
信助の瞬発力でも対応出来ず、シュートを入れてしまった

再び新雲のリードだ

「…変わらないね太陽は」
天馬の横で海音は言った
「あいつはいつもサッカーは本気で戦う… あいつにとって試合は何よりも大切なものだから」
「…!」

よく見たら、太陽は苦しむどころか楽しんでいる
…もう俺は迷わない
「俺も…太陽を越えて見せる!」

天馬は走り出す
そこに化身を出した太陽が立ちふさがった
「あの化身を絶対に越えて見せる!」
天馬は化身を出す

それはゴッドエデンで進化したペガサスだった
「魔神ペガサスアーク!」
「行け天馬!」
海音は言った

すると天馬は太陽の化身をジャンプして飛び越えた
「なに!?」
「いくよ!」
そのまま天馬はシュート

見事にゴールに突き刺さった
「やった!」
海音と天馬はハイタッチする

「はあ…はあ…」
「大丈夫か?」
新雲のGKは言った
「大丈夫… 皆 僕は天馬と化身対決をしたい」
太陽は言った

「だけど…それだとお前の身体が持たない」
「だから 皆に協力してほしい」
「…あれをする気か」
GKは察した

試合再開
太陽は化身のオーラを出した
「これが僕の最後の力だ」
アポロが出現する
周りを見ると、化身使いたちが太陽に化身のオーラを送っていた

「化身ドローイング…」
ゴッドエデンでもあったな

この場合、太陽の化身は他の化身のオーラを受けているから強力になっているはず…

だったらボクらも…

「天馬、キャプテン、剣城 …化身合体しましょう」
「化身合体を…?」
剣城は言った

「確かにそれなら勝機はある…だが海音は平気なのか?」
神童はゴッドエデンの時を思い出して言った

「はい あの時と違って化身の力はまだまだありますから」
「…わかった やろう」
天馬は頷く

「魔神ペガサスアーク!」
「剣聖ランスロット!」
「奏者マエストロ!」
三体の化身が出現する

「いくよ…シヴァ」
海音は三体の化身にオーラを注ぎ始める

そして三体は合体した
「魔帝グリフォン!」

成功した!
「…ボクの事は気にしないで 思いきり使って」
海音は言った

「やっぱり雷門はすごいや!」
太陽はそう言うと、再び化身必殺シュートを放つ
「サンシャインフォース!!」
「ソードオブファイヤ!!」

二つの技がぶつかる
三体の化身の力が海音にのし掛かるのを感じた
「ぐっ… 絶対…負けるかあああああああああ!!!」
海音は思いきり叫ぶ

そしてグリフォンはサンシャインフォースを打ち返した
そのままゴールに突き刺さる

「やった!」
海音は言った

「すごい…こんなにたのしいサッカーは初めてだ!」
太陽は言った

試合が再開され、神童はゴールに再び上がっていく
すると新雲が神童に向かっていった

そして… 新雲と激しいクラッシュ
「があっ!!」
「キャプテン!!」
海音は叫ぶ

今…頭から落ちた?

「くっ…大丈夫だ」
神童は言った
そしてまた走り出す

その時 試合終了のホイッスル
とたんに太陽は地面に倒れた
「太陽!」
天馬と海音は太陽に近づく

「…最高の試合だった 」太陽は言った
「もう 思い残すことは…ないはずなのに… まだサッカーがやりたいんだ」

「大丈夫!太陽ならできるよ!」
海音は言った
「病気を治して…また四人でサッカーしようよ!天馬も入れてさ!」
「…ああ そうだな海音」太陽は言った

「約束する 僕は絶対 病気を克服する」
「太陽…」
天馬は言った

「決勝進出だ!」
信助は言った
「ついにここまで来たか」
「しかも実力だしな!」
「ちゅーか価値が違いますよ」

「念願の優勝がすぐそこにある な 神童」
霧野は隣の神童に言った

だがその時 神童は地面に倒れた
「キャプテン!」
皆は神童に駆け寄る

意識がない…

「すぐ病院に運ばないと!」
天馬は言った

そうだ 病院…
直矢…