二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第五話 ( No.12 )
日時: 2012/09/08 17:51
名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)


「今日から練習だね!」
「信助早く早く!」
「ちょっと二人とも早いよ〜」

海音達は早朝 サッカー棟へ走っていた
今日からサッカー出来るんだ! そう思うと嬉しくなる

「おはよーございます!!」
三人はサッカー棟にやって来る

だが、昨日に比べて人数が半分位しかいない
まだ来てないのかな?

「来たな新入生」
三国は言った
「あの…まだ他の人は来てないんですか?」
海音は尋ねた
「ああ…………黒の騎士団戦の後、二軍全員とファーストの二人が退部したんだ」
神童は重々しく言った

「え…?」
退部?
「だから、次の試合には三人とも出てもらう」
三国は言った

うわー…なんか緊張するな…

「………」
海音は辺りを見回す
やっぱり来てないな…

「海音どうしたの?」
「あ、いや…何でもないよ」
海音は天馬に言った

——————

「じゃあ新入生 改めて自己紹介をしてもらおうか」

サッカー棟のサロンには海音たち三人と雷門イレブンが向き合っていた

自己紹介は信助からだった
「僕は西園 信助です! ポジションはDFです!宜しくお願いします!」
「俺は松風天馬です!えーと…ポジションはMFを考えてます! これから頑張ります!」
「えっと…雪雨海音と言います!FWです! 試合は黒の騎士団の時が初めてですけど、宜しくお願いします!」

「かいん?変わった名前だな」
「宜しくな新入生!」
「うぜぇ…」

「…あの…すいません…」
サッカー棟にそう言いながら誰かが入ってきた
海音のように蒼い髪の少女だった
「あれ、葵?」
天馬は言った

「あの…一年生の空野葵です!サッカー部のマネージャーをやらせてください!」
葵は言った
マネージャー?

「おっと…先を越されたな」
するとまた二人入ってきた
長い髪の少女とお下げの少女だ
「私は二年生の瀬戸美鳥 同じくマネージャー希望」
「二年生の山菜茜、二人と同じマネージャーです」
「宜しくお願いします!」

「三人ともマネージャー希望ね 歓迎するわ」
音無は言った
「丁度良かった…黒の騎士団戦の時、マネージャー全員が辞めていたからな」
三国は言った

「はい これが雷門のユニフォームよ」
音無が持ってきたのは、ファーストのユニフォームだった
「やったね!いきなりファーストだって!」
「うん 嬉しいね!」

「三人とも更衣室で着替えてきて 練習の時は常に着てるから」

着替え…?

「わかりました!行こう海音、信助!」
「………」
三人は更衣室へ行こうとした 時だった

ドアが開く音がした 見ると 入ってきたのは剣城だった
「あ!剣城おはよ!」
海音は言った
「…何しに来た!」
神童は鋭くいい放った
「…監視ですよ 俺はシードですから」
「こいつ…」

すると剣城はこちらを見た
「ふん…てめぇら入部したのか 」
「そうだよ…君もでしょ?」
天馬は言った
「…お前らみたいなのがファーストとはな 雷門も落ちぶれたものだ」
「なんだと!」
「落ち着け神童!!」

「………」
剣城は海音をじっと見た
「海音 話がある …来い」
「え?…うん」
ユニフォームを持ったまま海音は剣城とサッカー棟を出ていった

「海音…!」
信助は言った
「あわわ…ヤバイですよ!」
「あいつは黒の騎士団戦の時 かなり点をいれた…フィフスセクターからなんか言われるかもな」
倉間は言った

——————

「…剣城 話ってなに?」
やって来たのは校舎の中のトイレの前だった
なんでこんなとこに…

「…早く着替えろ」
「え?」
「更衣室であいつらと着替えるのはまずいだろ?」
「えっ…剣城?」
海音はかなり戸惑った

「…昨日 気がついた お前……………………………………………………………………………女だったんだな」

「!!」
海音は反応した

「なんで…分かったの?」
「昨日調べた 選手の情報を管理するのも仕事だからな」
剣城は言った
「…驚いてる?」
「まぁな …俺は女に負けたのかと思うと笑えてきたよ」
「………」

海音は女子トイレの中に入った
そしてユニフォームをきて戻ってくると 剣城はもういなかった

——————

十分ほどで海音はサッカー棟に帰ってきた

「海音!大丈夫だった?!」
信助は言った
「え?うん 大丈夫」
「ユニフォームに着替えたのね」
音無は言った

天馬と信助ももうすでに着替えていた

「雪雨…剣城に何言われた?」
神童は訪ねる
「何も…言われませんでした」
「本当か?」
「はい …皆さん剣城を敵視し過ぎじゃないですか?」
「剣城に話し掛けられるのはお前だけだろ」
倉間は言った
「そうですか?」
「まぁいい…それでは今日の練習を開始する 」
神童は言った

「一年生は第二グラウンドで基礎練習 後は屋内グラウンドでチーム練習だ」
「はい!」

「基礎練習か…どんなことするんだろ」
天馬は呟く

三人と葵は第二グラウンドにやって来る
葵は渡された紙を見た
「メニューは…ランニンググラウンド二週 スクワット三十回 ダッシュ五十本……」
「うへ〜大変だね」
信助は言った

だが、雷門に来たんだ やるしかない

三人は早くはないペースながらも確実にメニューをこなした

そして一時間がたった頃だった
「シュート…ラスト!」
海音がシュートをしたのと同時に メニューは終了した

「疲れた〜」
「お疲れ」
葵は言った

その時だった
「四人とも!ミーティングあるから部室に来て!」
音無が呼びに来た

ミーティング? そう思いながら海音達は部室に向かった

——————

「…二日後に、栄都学園との練習試合が決まった」
久遠監督は椅子に座っている部員たちに言った
「もうすぐホーリーロードが始まる 体調管理をしっかりとするように」
「はい!」
「以上…解散」

「練習試合だって!頑張ろうね!」
「うん!」

「…気楽でいいな、何にもしらない新入生は」
倉間は呟いた