二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第三十三話 ( No.52 )
- 日時: 2012/10/09 19:53
- 名前: 時橋 翔也 (ID: cFLcjEJH)
サッカー棟に行くと、帝国から鬼道が来ているのが見えた
鬼道さんだ…どうしたんだろ
「皆!ミーティング室に集まってくれ!」
円堂は言った
訳も分からないまま、海音達はミーティング室に行った
そこには鬼道もいる
「…今日から鬼道は、雷門のコーチになる」
円堂は言った
「えええ!? 本当ですか?!」
「ああ 雷門には欠陥が多い」
鬼道は言った
「鬼道さんがコーチかぁ…でも怖そうだね」
「うん…」
信助と天馬はそんな話をしていた
——————
信助の予想通り、鬼道の特訓メニューはかなりハードだった
グラウンド五周 シュート二百本 ドリブルグラウンド三周等
皆くたくただった
「つ…疲れた」
練習が終わると、雷門イレブンの殆どが地面に座り込んだ
「…何が足りないんだろう」
神童は呟く
フリーズハーモニーはまだ一度も成功していない
明日は試合なのに…
「………」
海音は狩屋を見た
明日のスタメンには狩屋もいる
サッカー上手いけど…大丈夫かな
——————
「……?」
海音は辺りを見回す
夢の中のようだが、シュウの森では無かった
どこかの特訓所のようだ
周りでは沢山の少年達が練習している
「おい!」
鋭い声がした
振り返ると、銀髪の少年が立っていた
「何をしている!特訓を始めるぞ!」
「え?!」
海音は声を上げる
気づくと、少年や周りの者と同じ服を着ていた
「…? 見ない顔だな 新入りか?」
「いや …間違ってここに来たみたいで…」
海音は言った
「間違って?…まぁここは俺が作り出した仮想特訓所だ 信じられなくもない」
「仮想特訓所?」
「見た感じは特訓所と設備は変わらないが、あくまでもこれは俺の夢の中だ」
「へぇ〜」
海音は感嘆を漏らす
「俺は白竜 君は?」
「ボクは雪雨海音だよ」
「雪雨か…」
少年は言った
「ここは…サッカーの特訓所?」
「ああ ファーストランクのシードを生み出すためのハイレベル特訓所だ」
「そうなんだ… 」
と言うことは、白竜もシードなんだ…
「… ねぇ ボクも少し練習して良い?」
「え?」
「ここにいると強くなれる気がする」
「…ああ 別に構わない」「ありがと〜」
——————
次の日、雷門イレブンはキャラバンの前に集まっていた
「本選会場のロシアンルーレットスタジアムに行くと、まずは開幕セレモニーがあり、そのあと月山国光と試合となります」
葵は言った
ロシアンルーレットスタジアムは、様々な仕掛けを持つスタジアムがいくつもあり、それは試合まで分からない
けど、フィフスセクター側の月山国光はその仕掛けを知っているらしい
「…海音 顔色良くないよ?大丈夫?」
「うん…平気」
海音は天馬に言った
夢の中で白竜と特訓したが、特訓はかなり厳しかった
なんか疲れた…
——————
ロシアンルーレットスタジアムに来ると、天馬や信助は声を上げる
すごく立派な建物で、サッカーだけのスタジアムにするにはもったいない気がした
「ここでバスケしたら最高だろうな…」
海音は呟く
開幕セレモニーを見るため、雷門イレブンはギャラリーに移動した
ギャラリーはほぼ満席だ
スタジアムのすごい演出のあと、開会宣言のため一人の男が出てきた
「…!鬼道…」
「ああ やはりな」
円堂と鬼道は声を上げる
その男は、聖帝イシドシュウジだ
「激戦を勝ち抜いてきた選手諸君!ホーリーロードこそサッカーの頂点!活躍を期待する!」
それだけを言うと、イシドシュウジは去っていった
海音は辺りを見た
シロにぃも来てるかな
開幕セレモニーが終わり、ホーリーライナーに乗り込む
ロシアンルーレットスタジアムのスタジアムへの移動はこの乗り物を使うらしい
——————
スタジアムに来ると、雷門イレブンは言葉を失った
スタジアムには巨大扇風機がついていて、スタジアムに竜巻を巻き起こしている
ホーリーロード第一回戦
サイクロンスタジアムだ
「まさか竜巻の中で試合しろって言うのか?」
「んな無茶な…」
向こうには相手の月山国光もいる そういえば月山国光はこの仕掛けを知ってるんだっけ
すると月山国光の何人かが雷門イレブンに近づく
その中には、驚きの人物がいた
「南沢!?」
「久しぶりだな」
そこには、月山国光のユニフォームを着た南沢がいた
南沢さんは転校したって聞いたけど… まさか月山国光にいるなんて
「どういうことだ南沢!」
「まさか…俺達と戦うと知って…」
「ああそうさ…思い知らせてやるよ、お前らの行動がいかに愚かか」
「… 俺がキャプテンとして頼り無かったせいか…」
神童は呟く
「…でも、南沢さんにもわかってほしい サッカーの楽しさを!」
この試合…負けられない!