二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第三十九話 ( No.63 )
日時: 2012/10/22 21:11
名前: 時橋 翔也 (ID: jZi4txmM)


「試合に遅れる?!」

マネージャー達から話を聞いた部員達は声を上げる
「ああ …なんか色々な事情で試合に遅れるって…」
「何やってんだ錦の奴…」
倉間は言った
「…仕方ない 俺達だけでもやろう」
神童は言った

「……そういえば海音は?」
回りを見て天馬は言った
「言われてみたら…」
「まさかアイツも来ないとか?」
浜野は言った
「あと一時間で出発なのに…」
三国は呟いた

——————

「…あの…助けてくれてありがとう」
海音は言った
「所で君達は?」

「俺はバタップ・スリード」
褐色の少年は言った
「僕はミストレーネ・カルス …ミストレでいいよ」
容姿端麗な少年は言った
「…エスカ・バメルだ エスカバでいい」
目付きの悪い少年は言った

「ボクは雪雨海音… 所でさっきのは…」
「バーストモードのことか」
バタップは言った

「アルマモードとバーストモード…二つとも化身を武器に変え、威力を高めるものだ」
ミストレは言った
「だが欠点もある アルマモードは化身の力を引き出し、威力を高めるが、少し使っただけで体力を大幅に消耗する …だからこそ俺達には、威力はかなり劣るが体力の消耗が少ないバーストモードしかできない」
エスカバは言った

「本来、この力は今から約六十年後に開発される物だ…だが奴らの組織は未来の使者と手を組み、この力を手に入れた」
バタップは言った

未来の使者?

「未来の使者って?」
「俺達は今から七十年後の未来から来た」
エスカバは言った
「七十年後!?」
「まぁ信じられないのは無理ないがな」

「未来から俺達は、サッカーを変えようとやって来たんだ」
バタップは言った
「…未来のサッカーを?」
海音は訪ねる

「紅也と名乗る奴が所属する組織は、アルマモードを使ってこの後三ヶ月後にテロを起こす」
ミストレは言った
「そして多くの人々はアルマモードによって虐殺され、サッカーが人々の恐怖の象徴となる」
「そんな…」
海音は声を上げる

「俺達の時代では、サッカーはもはや戦いの道具に成り下がった …だが本来それは間違った歴史なのだ」
バタップは言った
「だから君達は…サッカーを元に戻すためにここに来たんだね」
「ああ」
ミストレは頷く

「手を組んだ未来の使者の素性は明らかになっていない… だが目的を持って行動してるはず」
エスカバは言った
「…そこで頼みがある 雪雨海音 俺達とサッカーを…救ってくれないか?」
「………」

サッカーを救う…か

海音は右手を出す
「いいよ …ボクも手伝う」
「!ありがとう」
バタップは海音の手を握った

「じゃあさ ボクにもバーストモード教えて!」
「わかっている…けどテメェはアルマモードにも挑戦してもらう」
エスカバは言った

「ボクが…アルマモードを?」
「ああ 奴らと対等に戦うにはそれしかない」
ミストレは言った

するとバタップはポケットから何かを取り出す
それは小さいナイフだった
「これに纏わせてバーストモードを使え …加工済だから使いやすいはず」
「ありがとう…」
海音は受け取った

「よし じゃあ早速特訓するぜ!」
エスカバは言った
「まてよエスカバ …海音は今日 ホーリーロードの白恋戦があるはずだ」
ミストレは言った

「ああっ!そうだった!」
すっかり忘れていた…
急いで海音は時計を見る

雷門はとっくにロシアンルーレットスタジアムへ出発している時間だ

「ヤバイ…」
これじゃあ豹牙に話を聞けない…

するとエスカバは背後から化身のオーラを出す
「え…エスカバ!?」
海音は声を上げる

「化身の力を使ってスタジアムまで飛んでいく」
「…ええ!?」
「まぁ俺達はタイムワープは出来るが瞬間移動は出来ないしな」
エスカバは言った

するとバタップとミストレも化身のオーラを出した
ミストレとエスカバは海音の腕をつかむ
「え?…」
「いくぞ!!」
バタップが言ったその時

四人は一斉に空に舞い上がった
「うああっ!?」
何これ… 空飛んでる?
「ねぇ…これ落ちないの?」
「体力が尽きたら落ちる」
「………」

四人は空を飛んでいく
すぐ下には町が見える
「…三人って…サッカーが好きなの?」
海音は三人に訪ねる
「……サッカーには恩があるんだ」
するとバタップは言った
「以前サッカーに…勇気を教えてもらった」
「…?」
勇気を…?

「今 雷門は円堂守が監督と聞いた… 円堂は元気か?」
「え…うん 元気だよ 最近嫌なことあったっぽいけど」
海音は言った

もしかしてバタップ達… 監督と知り合い?