二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第四十話 ( No.64 )
日時: 2012/10/27 21:41
名前: 時橋 翔也 (ID: zHdJFj8Z)


「ったく!錦どころか海音までも来ないなんてどういうことだよ!」
倉間は言った

今日のスタジアムは雪が降り積もるステージにあった
ジャージだけでは少し肌寒い

「海音…どうしたんだろ」
天馬は呟く
「……もしかして何かあったとか?」
「まさかな…」
神童は言った

「………」
剣城はうつむいていた

海音…

——————

「ここが今日のスタジアムだ」
四人は雪があるステージに来ていた

下にはほとんど雪しかない
「うわ寒い… こんなとこで試合か」
ミストレは言った

少し進むと、下に雷門イレブンが見えた
「ありがとう…送ってくれて」
「まぁ頑張れよ」
ミストレは言った

「…?二人とも?」
「海音 怪我するなよ」
エスカバは言った
「……え ちょっと待って、まさかの落とすなんてこと…」
「そのまさかだ」
バタップは言った

ミストレとエスカバは海音をそのまま投げた
「ちょっとまってえええええ!!」
海音はそのまま落下していった

——————

「…もうしょうがない 海音と錦が居ないけど、スタジアムに入るぞ」
円堂が言った時だった

「ちょっとまってえええええ!!」

「ん?なんか聞こえない?」
天馬は言った
今のは上から?

雷門イレブンは上を見た

そして見たのは 落ちてくる『何か』

次の瞬間
雷門イレブンは落下した何かによって雪の煙に埋もれた
「うわあああっ!!」

「痛い…」
雪の中から顔を出した海音は呟く
「…って海音!?」
雪まみれの天馬は声を上げる

「てか…なんで空から降ってくるんだよ」
霧野は言った

雷門イレブンは皆雪まみれになり、皆雪をほろっている
「海音すごい遅刻だな…」
「スイマセン」
海音は言った
まさか襲われたなんて言えない

「…海音 その怪我どうしたんだよ」
すると剣城は海音に言った
頭に巻かれた包帯や至るところの絆創膏を見たら当然だ
「えっと… 思いきり転んだんだ」
海音は嘘をつく

「試合…出来るのか?」
「はい 大丈夫です」
海音は神童に言った

…バーストモードとアルマモード…
出来るようにならないとな

——————

スタジアムの中も外とたいして気温は変わらなかった
スタジアムはリンクのように凍りついたスノーランドスタジアムだ

「うわ…この地面滑りやすい!」
天馬は言った

白恋の選手も向こうにいる
雪国出身の白恋はこのフィールドに慣れているようだ
「これじゃ不公平じゃねぇか!」
狩屋は言った

「海音!」
すると白恋の方から豹牙が近づく
「…お前も潰してやる アイツのようにな」
「!! まさか夜桜を…?」
だが答えず、豹牙は去っていった

「…まずいな このフィールドでは十分に戦えない」
神童は言った
「ボクに任せてください!!雪国のフィールドなら慣れてるんで」
海音は言った

両チームはポジションに立ち、試合開始のホイッスルが鳴る

倉間からのキックオフ だが豹牙にすぐボールを奪われた
「な…速い!」
天馬は言った

するとそこに海音が入り込む
「もらった!」
海音はすごい速さでボールを奪う

氷のフィールドなのにあれだけ動けてる… 天馬は思った
「…雪女か」
剣城は呟く

「調子に乗るなあっ!!」
すると豹牙が強引なプレーで海音からボールを奪い返す
「うわっ!」
思わず海音は転んだ

目にも止まらぬ速さで豹牙はゴール前に来た
「パンサーブリザード!」
白い豹と共に豹牙はシュートを放つ
「バーニングキャッ…うわあああ!!」
三国を吹き飛ばし、シュートは決まった

雷門は先制点を奪われた
「…出来たんだね 君自信の必殺技が」
ベンチから吹雪は呟く

「………」
豹牙は吹雪を見つめる

かつては二人は師弟関係だった いつも一人だった豹牙に吹雪は熱心に指導してくれた

なのに…なんで見捨てたんだよ!!吹雪先輩!!

試合再開
豹牙は素早いドリブルでかけ上がる
「…こっちだって!」
すると狩屋は靴のエッジを上手く使い、豹牙からボールを奪う

「海音くん!」
パスを受けた海音はゴールに上がる

そして剣城にパスした
「エッジを使う…か」
狩屋のプレーを思いだし、剣城も鮮やかにドリブルする

その時だった
「行くぞ!絶対障壁!!」
中央に選手が集まり、白恋のゴールの方に巨大な氷が出現した

「くっ…」
剣城はドリブルを加速して突破しようとする

だがいとも簡単に弾かれた
「うわあああ!!」
ボールは白恋に渡った