二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第四十二話 ( No.68 )
日時: 2012/11/03 19:17
名前: 時橋 翔也 (ID: xhJ6l4BS)


海音は青年に近づく
「…ソラ なの?」
単刀直入に海音は訊ねた
青年は頷いた
「生きていたんだな海音」
「ソラ…」

「海音!」
するとそこに天馬がやって来る
「海音…その人は?」
「…ボクの知り合いだよ」
海音は言った

「名前はソラっていうんだ」
「いや…海音には教えて無かったけど、俺の本名は 空矢未波(そらやみなみ)っていうんだ」
ソラは言った
「ソラ…生きてたの?」
「まぁ何とかな」
ソラは言った

「…じゃあ行くよ また会おう海音」
「ソラ!?」
するとソラはまるで瞬間移動したように消えてしまった

「海音…戻ろう みんな待ってる」
「…うん」
海音は頷いた

——————

その日の夕方の事だった

「…なんだ円堂 こんなとこに呼び出して」
鉄塔の前で鬼道は言った

その目の前には円堂がいる
「…鬼道 俺は監督を降りる 変わりに監督をやってくれ」
「な…どういうことだ円堂!」
鬼道は言った

「…少し調べたいことがあるんだ 頼む」
「円堂…」

——————

円堂監督が辞める!?
剣城から話を聞いた海音は急いでサッカー棟に向かった

サッカー棟に入ると、そこには皆に囲まれた円堂がいた

「皆すまない…俺は雷門を出ていく」
円堂は言った

すると天馬は円堂の前にやって来る
「どうしてですか監督!」
「…どうしてでもだ…監督は鬼道に引き継いでもらう」

「そんなの無責任ですよ!」
神童は声をあげる

円堂は天馬をよけて サッカー棟から出ていった

「鬼道コーチ!なんで円堂監督は出ていったんですか?」
海音は訪ねる
「…監督は俺だ雪雨 では今日の練習を始める」
鬼道はそれだけ言って屋内グラウンドに行った

「…円堂監督が俺達の心の支えだった なのに…」神童は言った
「円堂監督がいないと、雷門じゃない気がする…」
天馬は言った

——————

雷門イレブンは屋内グラウンドに集まる
「それでは 今日から練習メニューを変更する」
鬼道は言った
「まずは腕立て それからスクワット 腹筋 ダッシュ 全ていいと言うまで繰り返せ」
「ええ!?」
雷門イレブンは声をあげる
「はい!」
なにか考えがあるんだ…そう思って海音は返事する

だが鬼道は海音を見る
「雪雨 お前は別メニューだ この屋内グラウンドの周りを良いと言うまで走れ 」
「え!?」
なんで…ボクだけ?

まぁいいか…やろう

海音はグラウンドのランニングを始める
他の雷門イレブンは言われた通りのメニューをこなした
「はあ…はあ…」
皆疲れてるな…走りながら海音は思った

「次はジャンプ 西園は三倍の高さを飛べ」
「ええ!?」
「終わったらランニング五週 天城はタイヤの数を三倍にしろ」
「だド?!」
「終わったらダッシュ百本!始め!」
「ええっ…」

皆大丈夫かな…
まぁボクが言ったらダメだけど
これで何周目?もう軽く三十週は越えてる気がする

ヤバイ…雪女とはいえ疲れてきた…

「鬼道監督〜まだ走りますか〜?」
「まだだ」
やっぱり…

ていうかこの特訓…サッカーのはずなのに何でボールを使わないんだ?

「今…何本目…?」
「つかれ…すぎて…わかんなく…なりました…」
「もう…走れないド」
「続けるんだ」

「………」
皆大丈夫かな…

「…よし 今日の練習は以上だ」
鬼道が言った頃には、皆へとへとだった
「疲れた…」
「お前…なんであんだけ走ってピンピンしてんだよ」
剣城は息切れしながら言った
「…何でだろ」
海音は言った

——————

練習の帰り道、海音が一人で歩いている時だった

「よぉ海音!」
後ろから声がした
振り返るとエスカバが立っていた
「エスカバ!」
「今から暇か?バーストモードの特訓をしようと思ってな」
エスカバは言った

「わかった やるよ」
「来な、鉄塔にバタップとミストレがいる」
エスカバに言われ、海音はエスカバについていった

「来たな」
鉄塔に行くと、バタップとミストレが待っていた
「前に渡したナイフはあるか?」
「うん いつも持ってる」海音はポケットからナイフを出した

するとバタップは化身を出した
「破壊神ブロークンスター」
そして腰の剣を抜く

「化身を武器に集中させるんだ」
「わかった…雪の女王シヴァ!」
化身を出現させ 海音は武器に集中する

「…バーストモード!」
海音が言うと、化身がオーラに戻って剣に纏った

だが固まらず、消えてしまう
「失敗か…」
「まぁ僕らも出来るようになるまで随分かかったし」
ミストレは言った

でも…出来るようにならないと!