二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第四十八話 ( No.74 )
日時: 2012/11/08 19:51
名前: 時橋 翔也 (ID: 7uqXWVar)


「…貴志部!あのタクティクスを使え!」
アフロディは叫ぶ

「あのタクティクス…わかりました!」
貴志部は了承した

そして発動したのは、三角をモチーフにしたタクティクスだった
「いくぞ!ゴッドトライアングル!」
貴志部たちはすばやいバックパスでピッチダウンをかわしていく

そしてロングパスした

「行かせない!」
すると信助はボールを奪おうと思いきりジャンプした

だが取れず、ハンドとなった
「……!」
そうだ!ジャンプなら…

「神童!空中でパスを繋げ!」
鬼道は叫ぶ
「空中で…?」
「パスに合わせてジャンプするのではなく、ジャンプした相手に合わせてパスだ ただし着地する前にな」

…確かにそれだとピッチダウンの影響はない
でも…できるの?

「やってみましょう!何とかなります!」
「天馬…」
そうだ やるしかないんだ
木戸川清修からのキックオフ
貴志部はゴールへ上がっていった

「ザ・ミスト!」
白い霧が発生し、霧野はボールを奪う
そして神童にロングパスした

「いくぞ!フライングルートパス!」
神童が叫ぶのと同時に、ボールは空中へ

そしてボールを地面に落とさないよう、パスを回した
「空中でパスを繋げた?!」
貴志部は言った

「すごい…」
海音は呟く
鬼道監督の特訓で基礎能力が上がったお陰か…

「いくぜ!」
剣城がシュート体制に入ろうとしたときだった
「調子にのるな!!」
木戸川清修の一人がボールを奪った

「総介まて!」
「こんなやつら一人で十分なんだよ!」
総介と呼ばれた選手は背後から化身のオーラをだす

それは馬の騎士に変わる
「鉄騎兵ナイト!ギャロップバスターだ!!」
総介は化身と共に強力なシュートを放つ

「フェンス・オブ…うわあああ!!」
三国に止められず、雷門は一点失った

「まだまだこれからさ!」
海音は言った

試合再開、パスを受け取って錦はゴールへ迫る
…自分に 出来るのか?

そんな思いが読まれたのかのように、総介にボールを奪われた
「くっ…」
「スノーウインド!」
海音もブロックに入るが、かわされてしまった

貴志部にボールが渡り、シュート体制に入る
「トライアングルZZ!!」
華麗なポーズを決め、貴志部を含んだ三人はシュートした

「くそっ!」
三国は止められず、再び点を失った

ここで前半終了

海音たちはベンチに戻り、汗をぬぐう
「……」
神童は貴志部の方を見た

…貴志部も、フィフスセクター派なのか?

「……」
わしが、シュートをためらったせいで…錦は思った
その時だった

「錦!」
謎の声が飛んでくる

雷門イレブンはみんな同じ方向を見た
そこに立っていたのは、白い服を着た男だった

「あれは…まさか 染岡!?」
鬼道は言った
「師匠!!」
錦は立ち上がる

「師匠?…染岡さんのことだったのね!」
音無は言った

「久しぶりだな」
「師匠…どうしてここに!」
錦は染岡に近づいた

「様子を見に来たんだ …あんな丁寧なプレーお前らしくない」
すると染岡は向こうの樹を指差す

「あの樹にシュートしてみろ」
そう言われ、訳もわからず染岡はシュートした

シュートは樹に命中した
「…俺が言った練習メニューはこなしたようだな」
染岡は言った

すると染岡は何かの包みを取り出した
「めしでも食って元気出せ!」
「はい!」
めし…? 雷門のみんなは思った

後半戦スタート
剣城からのキックオフだ

「松風!」
フリーの天馬にパスする
そこに貴志部が立ち塞がる
「そよかぜステップ!」
天馬は貴志部をかわし、錦にパスした

「今ならできる…いくぜよ!」
錦の背後から化身のオーラが出てくる

先輩も化身を?
「戦国武神ムサシ!」
武将の化身を発動させ、錦はシュートする

雷門は一点取り返した

「…自信がついたアイツはつよいぜ」
染岡は鬼道に言った

貴志部からのキックオフ 海音はすぐにボールを奪った
「錦先輩!」
今は先輩に渡した方がいい…そう海音には感じた

「ビッグシザーズ!」
すると木戸川清修の二人が錦からボールを奪おうとする
だがそれを払いのけ、錦はゴール前に来た
そしてシュートする

「うわあああ!」
化身シュートを止められず、木戸川清修と雷門は同点となる

「くそっ!」
このままじゃ負ける…総介は一人突っ走る
「総介!」
貴志部は叫ぶが、総介には届かない

「…快彦、伝言を頼むよ」
見かねたアフロディは近くの選手に言った

快彦と呼ばれた選手は交替し、ピッチに立つ

「自分をごまかさずプレーしろ…だそうです」
快彦はチームに言った

「ハンターズネット!」
するとボールを奪い返し、神童へロングパス

だがそこに快彦が入り込んだ
「…そんなんじゃ勝てる試合も勝てない!」
すると総介は快彦からボールを奪い、走り出す

「ダッシュトレイン!」
スタメンとなった車田は必殺技でボールを奪い返す

…このままじゃ、木戸川清修はバラバラになる

「恥ずかしくないのか兄さん!」
快彦は叫ぶ
「みんなは勝つために戦ってる!自分の事しか考えてないのは兄さんだけだ!」

「くっ…」
総介は走りだし、海音から強引にボールを奪った
「うわああ!」

総介はゴールへ迫るが、霧野と狩屋にマークされた
辺りを見て、そこには快彦がいた

「…決めろ快彦!」
決心し、総介は快彦にパスした

「決めてやる!」
快彦はシュートした

「かっとびディフェンス!!」
狩屋は足で信助を押しだし、信助はシュートを止めた

そしてボールを思いきり蹴り、錦にロングパスした

「いくぜよ!武神連斬!!」
化身と共に強力なシュートを放つ

ここで試合終了 三対二で雷門の勝利だった

「くそっ…」
負けた…
でもなんなんだろう…この気持ち
「楽しかったね兄さん!」
快彦は言った
「快彦…そうだな」
総介は頷く

「…信じていたよ 最後には心を一つにしてくれると」
アフロディは言った
「よし 今日が木戸川清修の出発点だ!」
「はい!」

「…神童」
すると貴志部が神童に近づく
「貴志部…」
「負けたよ …なんだか昔を思い出した」

昔…小学生のころに神童とやったサッカー
今日の試合は なんだかその時に似ていた

「また戦おうぜ」
「ああ」
神童は頷いた

「…?」
ふと、剣城はギャラリーの方を見た

そして目に入ったのは、以前見た美少女だった
「あいつ…」
剣城は呟く

だがその少女も、いつの間にか消えていた