二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第四十九話 ( No.75 )
日時: 2012/11/09 20:10
名前: 時橋 翔也 (ID: FMSqraAH)


「直矢来たよ」
海音はそう言って直矢の病室に入る
「海音久しぶりだな」
バスケ雑誌を読んでいた直矢は海音を見た

「体調はどう?」
「しばらくは発作起きてないし…だいぶ良好だ」
直矢は言った

「試合はどうだった?」
「あのね、雷門は木戸川清修に勝てたよ!」
海音は言った

「すごいな 木戸川清修って去年の優勝校なんだろ?」
「うん でも錦先輩のおかげで勝てたし」
海音は言った

「…直矢はもうすぐ退院だよね」
「ああ やっと高校に戻れる」
直矢は言った

直矢はバスケで有名な近くの高校に通っていた
因みに中学は雷門に通っていた 雷門はサッカーの次にバスケが有名らしい

「…海音くん?」
すると開いたドアの方から声がした

それは優一だった

「優一さんこんにちは」
「…京介から聞いたよ 木戸川清修に勝てたんだね」
優一は言った

「…そういえば優一さんの高校ってどこなんですか?」
「…高校には行ってないよ 通信教育」
直矢に優一は言った

「直矢くんはバスケやってるんだよね… バスケ楽しい?」
「はい!すごく楽しいです」
直矢は頷く
いつもバスケの話しになると、直矢は嬉しそうだ

「……海音 そろそろ学校の時間だぞ」
「あ!そうだった!」
海音はバッグを持って立ち上がる

「じゃあいってきます!」
海音は病室から出ていった

——————

雷門の校舎に入ると、なぜか大きなバスが止まっていた

「なにあれ…」
海音は呟く

「どういうことですか!」
すると鬼道の声がした
見ると、第二グラウンドに雷門イレブンが集まっていた

どうしたんだろ…
海音は皆に近づく
「おはようございます」
「遅いぞ海音」
剣城は言った
「…なにかあったんですか?」
海音は訪ねる

「鬼道監督と君達には、今日この瞬間から教化合宿を兼ねた遠征にでてもらいます」
理事長は言った
「遠征って…荷物は?」
「すでに用意してあります」

「待ってください!今はホーリーロードの真っ最中なんですよ!?なぜここで遠征なんですか!?」
鬼道は反論する

「これはフィフスセクターからの指示です…あなたたちが刃向かうからですよ…」
「嫌がらせってわけか」
三国は言った

「…どこにいくんですか?」
海音は訪ねる
「行けばわかります」
「それでは納得できません!」
鬼道は言った

『ゴッドエデンで待ってる』

するとシュウの言葉を思い出した
「…もしかして、ゴッドエデンですか?」
海音は訪ねる
すると剣城は海音を見た
「お前…なんでその名を…」

「こんなのいく必要ありませんよ鬼道監督!」
三国は言った
「…君達は知りたくないのですか?円堂くんがどうしているのか」
「円堂監督!?」
天馬は声をあげる

「…その合宿に行けば円堂監督がいるということですか?」
神童は訪ねる

「彼は我々の手伝いをしてくれてます」
「そんな馬鹿な!」
「…円堂…」
鬼道は呟く

『少し調べたいことがあるんだ たのむ鬼道』

「行きましょう監督!」
海音は言った

もしかしたら、シュウに会えるかもしれない…

「そうです 行ってみませんか鬼道監督!」
神童も言った
「円堂監督は何かやつらの企みに気づいて行動に出たんじゃないですか?そしたら俺は黙っていられません!」
「…よし わかった」
鬼道は頷く

すると神童は倉間、浜野、速水に近づく
「お前たちは残ってくれ」
「え?」
「今や雷門は反フィフスセクター勢力の中心的存在だ 全員がここを離れる訳にはいかない」

「…気を付けろよ神童」
倉間は言った

——————

「フィフスセクターも考えましたね…」
合宿のバスの中で葵は言った
「円堂監督の名前を出せば皆行かないわけないですよ」

「…でも、本当に監督いるのかな?」
茜は呟く
「面白ぇじゃん?あえて敵の懐に入るってことだよな?」
水鳥は言った

「………」
シュウ…

すると突然おかしな匂いがした
甘い…匂い?

トン と何かが海音の横にもたれ掛かる
見ると、剣城が海音にもたれ掛かって寝ていた

「…剣城?」
珍しい 剣城が寝るなんて…

…あれ?
海音は辺りを見た
やけに静かだ 皆寝たのかな
…皆寝る?

「まさか…」
海音は呟く
この匂い…睡眠ガスの匂いか!

その時だった

「がっ…!?」
匂いが変わり、海音の呼吸が止まった

息が…出来ない…

そこで海音は気を失ってしまった