二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第五十話 ( No.76 )
- 日時: 2012/12/02 09:08
- 名前: 時橋 翔也 (ID: B6N9vk9k)
天馬が目覚めたのは、花が咲く芝生の上だった
「ここは…」
「気づいたか天馬」
起き上がった天馬に神童は言った
すると他の皆も集まる
「いつの間にか眠っちまったらしいな」
三国は言った
「…ここが合宿場?」
天馬は言った
空は曇っていて、周りには見たことない植物…どこかの島のようだ
「…みんなそろってるか?」
「あ!マネージャーと監督たちがいません!」
信助は言った
どうやら選手以外はいないらしい…と思っていた 天馬があることに気づくまでは
「……あれ?海音は?」
「え…?」
剣城は辺りを見回す
海音はどこにも見当たらなかった
「ちょっとまてよ…マネージャーや監督たちならわかるが、なんで海音もいないんだ!?」
三国は言った
「…剣城 ここがどこだかわかる?」
天馬は訪ねた
「…ここは通称ゴッドエデン 神の楽園の名を持った地獄だ」
——————
「うっ…」
あれ…ここは…
「!? げほっげほっ!」突然むせて、海音は口を押さえる
そして起き上がる
そこは芝生の上だった
「げほっ…ここは…」
辺りを見ると、そこは孤島のようだった
なんか始めてきた気がしない…
「…みんなそろってるか?」
神童の声がした
向こうを見ると、雷門イレブンが揃っていた
「みんな!」
海音は皆に駆け寄る
だが周りは辺りを見ていた
「あ!マネージャーと監督たちがいません!」
信助は言った
辺りを見ると確かに葵たちマネージャーたちが姿を消していた
「……あれ?海音は?」
天馬は言った
「…え?」
隣の剣城は辺りを見る
「え…剣城 ボクはここにいるよ!?」
海音は言った
だが剣城は気がつかない
もしかして…ボクが見えてないの?
海音は自分の両手を見た
「ボクは…死んだの?」
もしかしてあのバスの中で窒息死したのかな
「…ここは通称ゴッドエデン 神の楽園の名を持った地獄だ」
すると剣城は言った
…ああ やっぱりここはゴッドエデンなんだ…
「知っているのか!?剣城…」
「ああ シードを生み出すための訓練施設がある孤島だ」
剣城は言った
『ファーストランクのシードを生み出すハイレベル特訓所だ』
海音は白竜の言葉を思い出す
もしかして…白竜もここにいるのかな?
「俺がここにいたのはわずかな期間 聖帝の勅命ですぐに俺は島を出ることになって詳しいことはわからない」
剣城は言った
「…ただひとつだけ言えるのは、この島で行われている特訓は尋常じゃない… ファーストランクのシードとなった者たちは、この島に戻ることを恐れている」
「そんな危険な島なんだ…」
海音は呟く
その時だった
突然森の中から戦車が何台も飛び出してきた
「なんだ!?」
神童は声をあげる
戦車は雷門イレブンに近づき、そこからフィフスセクターの紋章が入った服を着た男たちに囲まれた
「フィフスセクター…」
海音は呟く
「ようこそ、究極を生み出す島、神の特訓場 ゴッドエデンへ」
すると岩の上に立っている男は言った
「私は牙山…この訓練場を預かるものだ」
「鬼道監督や音無先生、他のみんなをどこへやった!?」
神童は言った
「我々が欲しいのは選手のみだ」
「何っ!?」
「まて!じゃあなぜ海音もいないんだ!!」
剣城は言った
「…君達は知らなくてもよい」
「なんだと!」
「神童落ち着け!」
霧野は言った
「海音…」
天馬は呟く
「………」
ボクは、ここにいるのに…そう思うと悲しくなる
「この合宿で君達が目指すものはフィフスセクターの専属選手 シードだ」牙山は言った
「ホーリーロードでの活躍、見せてもらった なかなかのものだ しかし残念な事に君達は少年サッカー法第五条に背き続けている」
すると地面が振動したのが海音にはわかった
「よって君達には、我々フィフスセクターによる教育を施す事が決定された」
牙山が言ったときだった
地面が突然二つに割れた
「うわっ!?」
驚いて海音はその場から離れる
割れた地面からサッカーグラウンドが出現し、その真ん中には白をモチーフにした選手達がいた
「彼らは究極の輝きを放つ者 アンリミデットシャイニング 君達にはこれより彼らと試合をしてもらう」
するとアンリミデットシャイニングの一人が雷門イレブンに進み出る
その人物を知って、海音は驚いた
「白竜!?」
やっぱり…あの仮想特訓所はゴッドエデンだったんだ!
「君達が雷門イレブンか…会えて嬉しいよ 俺がキャプテンの白竜だ」
白竜は言った
「あいつ…」
剣城は呟く
「剣城…?」
あれ、もしかして知り合い?
「剣城!ここから逃げ出したやつがのこのこ戻ってくるとはな!」
「俺は命令に従っただけだ!」
「今のお前と俺では次元が違う…思い知るがいい」
「白竜…」
悲しげに海音は呟いた