二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第五十七話 ( No.83 )
- 日時: 2012/11/26 20:14
- 名前: 時橋 翔也 (ID: PlCYIOtu)
この日は薄暗い曇り空で、太陽が見えなかった
今日は三日目、試合当日だ
「いよいよだね 海音さん…」
ミュウは言った
「うん …絶対に勝ってくるよ」
海音は言った
「…さっき言ったように、ゴッドエデンは結界のせいでペンダントの力が使えないの …そしてフィフスセクターは海音さんを狙っているから、施設に入れば捕まえようとするはず そこを突破できれば…」
「きっと試合に出れる」
海音はシューズの紐を縛り直し、ツリーハウスを出ていった
「…どうか無事で」
ミュウは呟く
——————
「………」
ゴッドエデンへと移動を始めても、剣城は昨日の事を思い出していた
華音…
『いい加減認めたら?君はもう人じゃない…人殺しの機械だってね』
「くそっ!考えるな…」
今は試合の事を考えるんだ
「…僕たち、勝てるかな」
すると輝は言った
「大丈夫だよ!あんなに特訓したんだし なんとかなるさ!」
天馬は言った
——————
「…あ…」
ゴッドエデンが見えてくると、雷門イレブンが見えた
だが、ゴッドエデンに入り見えなくなった
「ボクも行かないと」
海音はゴッドエデンの裏口らしき所から中に入る
その時だった
『ゴッドエデンに侵入者!ただちに捕獲せよ!』
警報が鳴った
「やっぱりこうなるか…」
海音は呟く
すると向こうから武器を持った警備員らしき者たちがやって来る
「雪雨海音だな… 捕獲せよ」
リーダーと思われる者が言うと、警備員達はじりじりと海音に近づく
「おとなしくしろ!」
「それは…出来ない相談です!」
海音はナイフを取り出し、警備員達に向かって突進した
「うわあっ!」
素早い動きで警備員達の武器を弾き、全員気絶させた
「ごめんね…」
そう呟き、海音は走り出した
——————
「ようこそゴッドエデンへ」
ゴッドエデンスタジアムで雷門イレブンを待ち受けていたのは、牙山達教官だった
「君達にとってはスタジアム全員が敵と言ったところですね」
「全員が敵…」
天馬は呟く
この試合に負ければ、シードにならないといけない
逆に勝てれば、ここから出られる
するとスタジアムに紫の強い光が放たれた
光がやむと、そこにはこれから戦う選手達が立っていた
「どういうことだ!?」
「前のチームと何か違う…」
見ると、アンリミデットシャイニング以外の選手が混ざっていた
そしてその中には、シュウの姿もある
「シュウ!なんで…」
天馬は言った
よく見ると、アンリミデットシャイニングとエンシャントダークの混合チームのようだ
「誤解のないように言っておくけど、これは僕自信の意思なんだ」
シュウは言った
「シュウ…どうして…」
天馬は言った
「アンリミデットシャイニングとエンシャントダークは別れて特訓を行ってきた この二つは光と闇、二つが合わさったとき、究極のチーム ゼロが誕生するのだ」
牙山は言った
「天馬ー!!」
すると声がした
葵が上にある檻に閉じ込められていた
「葵!」
天馬は言った
「円堂!」
すると向こうから脱走してきた鬼道達が走ってきた
「鬼道!皆!」
「すまない円堂…」
鬼道は葵を見て言った
「今は雷門の戦いを見届けよう」
円堂は言った
「天馬、サッカーは人の価値を決める道具でしかない 強くないと意味がないんだ」
「…シュウ…」
君は守る事ができるのか
君の大切な者を
——————
海音が暗い廊下を走っていた時だった
「ここから先には行かせない」
一人の少年が立ちはだかる
どうやら訓練生のようだ
海音はナイフを構える
すると少年も腰から剣を抜いた
「やる気か…」
海音は呟く
すると少年は背後から化身を出した
「精鋭兵ポーン!」
化身使い?
…まさか!
海音の考えは図星だった
「精鋭兵ポーン バーストモード」
少年が言うと、化身が剣に纏い、白いシンプルな剣に姿を変えた
「…!!」
この人…バーストモード使い!
そういえばフィフスセクターはあの組織と手を組んだんだっけ
だとしたら当然かもしれない
「…雪の女王シヴァ!」
海音も化身を出現させる
「雪の女王シヴァ バーストモード!」
化身を剣に纏わせる
だが固まらなかった
「くっ…」
すると少年は海音に突進した
海音はナイフで少年を受け止める
すごい力だ…
少年は一度剣を引っ込め、海音の腕を思いきり切りつけた
「痛っ…」
海音は腕を押さえる
なんで…出来ないの?
少年は次に首めがけて剣を振り回した
「うわっ!」
ギリギリ海音はかわす
バーストモードでもこんなに強いのに… アルマモードだったらどうなるの?
「もう一度!バーストモード!」
再び海音はナイフにオーラを纏わせる
それでも失敗した
「くそっ…」
どうして…
「…終わりにしようか」
少年が言うと、剣が白く光り始める
そのまま剣で十字に空気を切りつけた
「ホワイトクロス!」
「…!!」
白い十字はすごい威力となって海音に襲いかかった
「うわああああああああああ!!」