二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第五十九話 ( No.87 )
日時: 2012/11/30 16:17
名前: 時橋 翔也 (ID: B6N9vk9k)


「いてて…」
「ひどい怪我…」
茜は呟く

「海音…試合に出れるの?」
海音に包帯を巻き終わると、天馬は言った
「うん …平気」
海音は頷く
「…お前、今までどこにいたんだよ」
霧野は言った

「てか殺すなりって… どういうこと?」
「…いえない」
海音は首を振る

話せない…
皆を危険な目に会わせたくないから

「海音…」
剣城は呟く

「…みんな諦めるな!まだチャンスはある」
すると円堂は言った
「何故なら皆はまだ特訓の成果を出していない」
「特訓の成果…」
神童は呟く

後半戦が始まり、すぐに白竜はシャイニングドラゴンを発動させる
「序盤から潰す気か」
神童は呟く

すると海音は駆け出す
「海音!!」
「ボクが…何とかします!」

バカな…アイツはシャイニングドラゴンの威力をわかってない!!霧野は思った

「いくよ!雪の女王シヴァ!!」
海音は化身を出して白竜に向かう

…バタップ達は化身の力を使いこなしていた

あの力が使えれば…

すると海音は一度シヴァを引っ込め、オーラだけにした
「な…海音!?」
「ちっ…なめやがって!」
白竜は言った

海音は白竜にスライディングをかける
そしてボールを奪った
「なに!?」

バーストモードが使えるようになったことで、化身をより使いこなせるようになったんだ

するとゼロの数人が海音へ突進する
海音は思いきりジャンプしてかわした

「天馬!」
そして天馬にパス
「いくぞ!」
天馬も化身を出す

だがそれは、ペガサスではなかった
「魔神ペガサスアーク!」

「ペガサスが…」
「進化した!?」
雷門の皆は声をあげる

ゼロのスライディングをかわし、神童にパスする
「奏者マエストロ!!」
化身を出し、前を見る

これは特訓でやった草だと思えばいい
突破口は…
「ハーモニクス!!」

シュートの先には剣城が立っていた
「デスドロップ!」
化身シュートからのシュートチェイン

さらにその先には天馬がいた
天馬が最後にシュートしたボールはすごい威力となりゴールに向かう

「サーペントファング!」
ゼロのキーパーも防ごうとする
だが止められなかった

ゼロの初失点だ

「特訓の成果だね」
海音は言った

すると牙山は白竜に何か指示を出す
「仕上げに入る!」
白竜が言った時だった

ゼロの化身使い達がホイッスル前から化身を出現させた
その数五体

そしてホイッスルが鳴った
「化身が使える時間は限られてる… 何としても押さえ込む!」
神童は言った

天馬、剣城、神童の三人は化身を出現させた
五対三の化身がフィールドに現れる

すると霧野が飛び出した
「神童達をサポートするぞ!」
「サポート?…!」
意味を理解したDF達は行動に出た

「ハンターズネット!」
「ディープミスト!」
霧野と狩屋は必殺技で化身を一体押さえ込む

「ぶっとびジャンプ!」
「ビバ!万里の長城!」
すると天城と信助はもう一体押さえ込んだ

「みんなすまない…」
「これならいける!」

化身がぶつかり、天馬はなんとかボールを奪った
「海音!」
ボールは海音へ

オーラだけを出し、ゴールに上がる
「いくよ!」
そしてシュート体制になる
「ダイヤモンドショット!」
ボールは冷気をまとい始める

だが、海音はシュートせずに錦にパスした
フェイントだ
「戦国武神ムサシ!」
錦は化身を出現させシュートする
「武神連斬!」

見事なフェイントで雷門はゼロに追い付いた
「やりましたね先輩!」
「おまんもぜよ!」
海音は錦とハイタッチする

「…選手交代だ」
するといきなりゼロは教官たち六人と交代する
「バカな…」
「シュウ!これが君のサッカーなの!?」
天馬の問いかけをシュウは無視した

「そんなこと許させるわけない!」
「貴方は立場を理解すべきでは?」
牙山は葵が入っている檻を見た
「くっ…なんてやつだ」
鬼道は言った

「さぁ…教育を始めようか」
牙山の合図と共に、教官たちは動き出す

ボールを海音にぶつけた
「がっ…」
「まだだ!」
審判に見えているのか、見て見ぬふりをしているのか
海音に集中的にラフプレーをしかける

「やめろォ!!」
神童は駆け出す
すると神童にボールがぶつけられた
「うわっ!」
「神童!!」
霧野は叫ぶ

すると海音は倒れた
他のみんなも次々と倒れていく
痛いな… さっきバーストモードを使ったせいで余計に

…でも、ここで諦められるか!

「…ボクはまだ、戦える!」
海音はゆっくりと立ち上がる
とたんに肩に鋭い痛みが走るが気にしない

するとボールはシュウへ
「シュウ…」
「言ったよね海音… サッカーは道具に過ぎないと!」
シュウの周りを闇が取り囲む
「ブラックアッシュ!」

すごい音がフィールド中に鳴り響く
ゼロが逆転してしまった

海音は辺りを見回す
みんな倒れてる…
「………」
海音はシュウと白竜を見た

…二人には、サッカーの楽しさを思い出してほしい
たとえボクがどうなっても!

「雪の女王シヴァ!」
化身を出し、海音はボールを持ってかけ上がる
すると白竜はスライディングをかけた

海音はそれをかわす
「………」
みんな、ごめんね…
約束を破って

「海音…?」
すると天馬は起き上がる
…あのプレー…どこかで…
まさか!
「海音止めて!」
天馬は叫ぶ

「松風…?」
「剣城、海音は… 自爆しようとしてる!皇帝ペンギン一号を打つ気なんだよ!!」

剣城は帝国戦を思い出す
確か…禁断の技のはず
「海音…!」
すると神童は走り出した
「キャプテン!」

そして海音はゴール前に来ると、化身を引っ込めた
たとえボクがどうなっても…

海音は思いきり指笛を吹く
とたんに赤いペンギンが地面から飛び出した
「皇帝ペンギン…一ご…」
「海音やめろ!!」
神童は海音にスライディングをかけボールを奪う

「な…キャプテン?!」
「早まるな海音!」
神童は言った
「自爆する気か!!」
「…!」

キャプテン…