二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第六十七話 ( No.96 )
- 日時: 2012/12/08 22:38
- 名前: 時橋 翔也 (ID: xhJ6l4BS)
雷門イレブンが稲妻町に戻った次の日
雷門イレブンはホーリーロード三回戦を見るためスノーランドスタジアムに来ていた
「確かこの試合…勝敗指示が無いらしいぜ 幻影学園の方はフィフスセクターの力が強いだろうな…」
青山は言った
「幻影学園…」
天城はうつむく
中に入ると、ギャラリーは満席だった
現在、幻影学園が圧倒的リードだ
すると幻影学園のキャプテン 真帆路がシュート体制にはいる
「マボロシショット!」
まるで瞬間移動したようなシュートがゴールに突き刺さり、試合は終了した
「…次の相手は幻影学園か」
神童は言った
「ちゅーか幻影学園の動きトリッキーすぎね?」
「参考どころか、混乱しました」
「天城先輩!幻影学園のマボロシショットすごかったですね!」
「………」
だが天城は輝を無視してスタジアムから出ていった
「…天城先輩?」
「…あ もしかして天城くん?」
すると後ろから声がした
そこには同い年くらいの少女がいた
「香坂…!」
天城は言った
そして逃げ出した
「天城くん!」
「先輩…どうしたんでしょう」
海音は言った
「さあな…」
剣城は言った
船のなかでは、何とか夢を見ないですんだ
それでも…不安は絶えない
——————
「…幻影学園はトリックプレーを得意としている」
第二グラウンドでのミーティングの時 鬼道は言った
「とらえどころのない動きでいつの間にか得点を取られてしまうことから『摩訶不思議 奇術集団』と言われている」
摩訶不思議奇術集団…
「特に警戒するのはキャプテンの真帆路のマボロシショットです」
葵は言った
「打たれたら止められないシュートと言われています」
「現にマボロシショットは大会で一度も止められてない」
鬼道は言った
「…そして、真帆路さんはシュートしたときも無表情なので、笑わないストライカーとも言われています」
「感情をコントロールすることで常に冷静な判断が出来るのか」
神童は言った
「マボロシショットを防ぐためにディフェンス陣の強化が必要になる 練習を始めるぞ」
「はい!」
第二グラウンドでは紅白戦が行われた
「海音!」
神童からパスをもらい、車田を抜いた
「輝!」
「天城止めろ!」
ボールは輝に渡り、天城はディフェンスに入る
だが あっさりとかわされた
「おい天城!もっとやる気出せ!…スタメンから外されたのがショックだったのはわかるけどよ、へこんでいてもしょうがねぇだろ!」
「…!俺だって一生懸命やってるド! …でもどうせ才能があるやつには勝てない…」
天城は言った
「なんだと!」
「…もういいド!どちらにせよ俺は幻影学園線に出る気なんてないんだド!」
そう言って天城はグラウンドから飛び出した
「先輩!?」
海音は言った
「…幻影学園のプレーを見てから先輩 様子変だよね」
輝は言った
——————
「はぁ…練習から逃げてきちゃったド」
河川敷で天城は呟く
これ以上 サッカーを続けても自分の限界を知るだけ…
「もう辞めるしか…」
「そんな!辞めるなんてダメです!」
すると追いかけてきた天馬は言った
そこには雷門イレブンがいた
「ドわっ! お前たち…いつからいたド!」
「天城!…お前辞めるって本気で言ってんのか?」
車田は言った
「…ほっといてほしいんだド」
「バカヤロー! サッカー辞めるくらい悩んでんのに、ほっとけるかよ!」
「車田先輩…」
「…わかったド 全部話すド」
すると天城は言った
「真帆路には…会いたくないんだド」
天城と真帆路は小学生からの幼馴染みだった
いじめられていた天城を真帆路は助けてくれた
だが 真帆路は天城を裏切った
いきなり真帆路は天城と絶交して 口も利いてくれなくなった
「だから…もうアイツには会いたくないんだド!もうほっといてほしいんだド!」
そしてまた天城は走っていった
「…そんなことがあったなんて だから試合に出たくないって言ったんだ」
海音は言った
「真帆路の事だけじゃない …練習がうまくいかない焦りもあいつを苦しめているんだ」
三国は言った
——————
「雪雨!」
鉄塔に行くと、バダップ達がいた
「久しぶりだね」
「…ゴッドエデンに行ってたんだよね?」
ミストレは言った
「え 何で知ってるの?」「俺らの情報網をなめるな」
エスカバは言った
「あ そうだ…ボク バーストモード出来るようになったよ」
「本当か?」
「うん… じゃあ見せるよ」
ナイフを取りだし、海音は化身を出した
「バーストモード!」
海音が言うと、化身はナイフに纏って槍に変わる
「よし… フェイズ一はできた」
バダップは言った
「次はアルマモードだよね」
「ああ…ただしアルマモードは体力の消耗が激しいから気を付けた方がいい」
ミストレは言った
「よし…では特訓開始だ」
「わかった」
テロまであと三ヶ月をきっていた