二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第六十九話 ( No.98 )
- 日時: 2012/12/10 22:35
- 名前: 時橋 翔也 (ID: PlCYIOtu)
昨日は直矢が心配で全く眠れなかった…眠い
そう思いながら海音は教室の席についた
「……」
直矢 大丈夫かな
「心配なのか?直矢さんの事」
すると隣の剣城は言った
「うん… 死なないといいけど」
海音は言った
——————
「…あれ 天城先輩は?」練習の時、天馬は天城がいないことに気づく
「そういえばいないね…」
信助は言った
「…そういえば天城 秘宝堂に行くって言ってたな」
すると三国は言った
「秘宝堂?」
「必殺技の秘伝書がある店だ」
剣城は海音に言った
「もしかしてマボロシショットを止めるための必殺技を…」
「行ってみようよ」
輝は言った
海音と輝は第二グラウンドを出て商店街に向かう
秘宝堂は商店街の外れにあった
「だーかーら!じいちゃん急いでくれド!」
「…はて」
「マボロシショットを止める必殺技ド!」
「おお… なんだっけ」
「じいちゃんー!!」
「あっ…天城くん」
すると向こうから香坂がやって来る
「げっ!香坂…」
「はい これがマボロシショットを止める必殺技 アトランティスウォールよ」
香坂は棚から巻物を取りだし、天城に渡す
「うう…難しいド やっぱり俺には…」
「やる前から諦めるなんて お前はやっぱりダメなやつだな」
すると入り口から声がした
それは真帆路だった
「ま…真帆路!」
「俺のマボロシショットを止めようってか …お前には無理さ」
「無理じゃないです!!」
すると海音と輝は入ってきて言った
「雷門イレブンか…フィフスセクターに逆らうバカなやつら」
「違います!ボクらはサッカーを…元に戻したいんです!」
海音は言った
「… 天城 お前と俺、どちらが正しいのか次の試合で明らかになる」
真帆路は香坂から何かを受けとり、秘宝堂を出ていった
「アトランティスウォール…天城先輩 頑張って下さい!」
「おう!」
——————
秘伝書によると、アトランティスウォールはとても大きい建物を造りだし、ディフェンスするらしい
第二グラウンドでの練習、剣城からパスをもらった輝は天城に向かう
「アトランティスウォール!」
だが建物が出現せず失敗した
「くっ…やっぱり俺なんかに…」
「……」
すると輝は天城に近づく
「僕も昔 いじめられていたんです」
「え?」
「影山零治の甥だ、サッカーを汚すやつって…でもそんなときは大声で叫ぶんです うぎーーーー!!」
「…うおおーーー!! …やってやるド!真帆路を見返してやるんだド!!」
天城は言った
「じゃあ先輩!もう一回です!」
「アトランティスウォール!!」
天城が言ったときだった
天城の背後から巨大な建物が出現し、輝からボールを奪った
「やった…できたド!!」
「やりましたね先輩!」
輝は言った
これで…幻影学園も怖くない!
——————
「…………」
練習が終わり、バッグを持ってサッカー棟を出た
直矢大丈夫かな…
「海音帰るのか?」
すると神童もサッカー棟から出てきた
「いえ…直矢を見に行きます」
「…俺も行っていいか?」
「いいですよ」
海音は頷いた
——————
病院に行き、二人は直矢の病室に行った
「…あれ…」
だが 直矢の病室は綺麗に整頓されていて、直矢がいた面影はない
「…直矢さんに会いに来たの?」
すると近くの看護師は言った
「はい…あの直矢は…」
「今は別の部屋にいるの…手術は成功したけど、目覚めないらしいわ」
「…行こうか海音」
「はい…ありがとうございました」
海音は言った
「…そういえば直矢さんの病気って何なんだ?」
「確か…喘息だって聞きました」
「喘息…血を吐くような病気ではないんだが…」
神童は言った
教えられた病室に行くと、直矢が酸素マスクを着けて寝ていた
まだ目覚めないらしい
「…じゃあ帰りましょうキャプテン」
「ああ」
——————
「…なぁ海音」
帰り道 神童は海音に言った
「どうしました?」
「海音は…剣城が好きなのか?」
「ハイ 好きですよ」
さらっと海音は答える
「…そうなのか」
神童は俯く
「え…ボクはキャプテンも好きですよ?」
海音は言った
「そういう好きじゃなくて…恋愛の好きだ」
「恋愛… 恋ってボクはよくわからないですね」
「………」
もうこれは疑いようもない… 俺は 海音が好きなんだ
「…海音、もし俺が…お前を好きなんだって言ったらどうする?」
「え…そりゃあ嬉しいですよ」
海音は言った
すると神童の家が見えてきた
「…すまない海音 今のことは忘れてくれ」
そう言って神童は家に入っていった
? キャプテンどうしたんだろ