二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ〜拝啓、キセキの君たちへ〜 +しょーと ( No.40 )
日時: 2012/11/27 16:20
名前: このみ (ID: j.vAWp8a)

「モブの恋愛」

小学生の時は桃色が好きだった。
ふんわりとした優しい色で、女の子みたいな色で、可愛いから。
でも今は桃色が嫌いだ。
その代わりに青色が好き。
かっこよくて、ちょっと黒いところとか、でも真っ直ぐで、空みたいだから。
そもそも私が桃色を嫌いになったのは、青色が好きになったから。
最初はどちらも好きだったけれど、青色と近すぎる桃色に、嫉妬してしまった。
この二つの色は、男と女を表すときに、よく使われると思う。
男の代表の色は青色。女の代表の色は桃色。
対立しているようにも見えるけれど、この二つの色が並ぶと、とても絵になるのだ。
認めたくないが、認めざるを得ない。
美男美女という言葉がお似合いだ。
悔しいけどね。

私を表す色と言えば、無色。
無色が原色の隣に並ぼうと、周りからはただ原色が立っているようにしか見えない。
それをわかっているから、無色は見ているだけなのだ。
色のあるものの隣には、色のあるものが似合う。

だから。

私は今日も眩しい色の彼達を見つめる。





道を共に歩くことはできない。







解説。とあとがき。(はなしを理解してくれた方は読まなくてOKです)

青峰に恋をする一人の少女モブがいました。
少女は元々は桃色が好きでしたが、青峰(青色)といつも一緒にいるさつき(桃色)が桃色を連想させるため、嫌いになりました。
しかし、少女はモブ(無色)なので彼に釣り合うとは思えなかったため恋を実らせることなかった。
男の理想のような青峰には女の鏡のようなさつきがお似合いだと思い、ただただ色の付いたキセキを、青峰を、遠くから見るだけ。
道を交わせることは出来ないと諦め、モブとしての人生を歩む。

というお話でした。
青峰夢を書きたかった。
でもそこで強敵となるのはさつきの存在だろうなぁと思い、少女をモブにして片想いをするお話にしてみました。
一度キセキを色だけの表示で書いてみたかったし、完全燃焼!
このちょっと失恋というか甘酸っぱいというか、そこがまた好き。
って自分で書いた話になに言ってんだ。
続きを書いてみたい。