二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第3話 B. ( No.21 )
- 日時: 2012/12/11 16:26
- 名前: escキー (ID: 50HaSQuo)
どんどん、更新ペースが落ちてきた・・・。
では、第3話はじまりはじまり。
=================================================================
俺は生まれつき、右手が無かった。
親父にお前は四肢不全症という病気なんだ、と小さいときから言われ続けた。
この病気は、俺の人生を大きく狂わせてきている。
しかし、与えられたものもある・・・。
俺は、俺に流れる血に感謝すべきなのか?
それとも・・・。
「・・・えーと、名瀬師匠?」
青年が廊下を走りながら、前を走る女性に声を掛ける。
青年は突然の襲撃に混乱して外へ逃げようとする生徒の白を基調とした制服とは逆、つまり黒を基調とした制服を着ている。
名瀬と呼ばれた女性も同じ制服だ。
ボサボサの髪、左の額に張られた絆創膏。
不思議な風貌を纏っている。
名瀬は青年の発言を無視した。
青年は無視されたことから、彼女は今話す余裕など無いことにを察した。
銃弾が聞こえる。
悲鳴が聞こえる。
青年はそれが100パーセント生徒のものではないと分かっている。
なぜなら、この高校は銃や刃物、権力で制圧できないのだから。
青年はそう考えて、疑問がわいた。
(・・・名瀬師匠はなんで焦っているんだ?)
そして、もう一つ。
(ヘリウスはなぜここを襲撃してきたんだ?)
そのとき、校庭の方で爆音が響いた。
良馬は飛んだ。
並んだヘリウス兵の上に、浮遊するように。
そのまま右足を振った。
半円を描いた良馬はそのまま地面に着地する。
さっきの雷のように攻撃してくるかと考えていて硬直した兵士たちは、良馬がただ飛んだだけだったので、あっけにとられてしまった。
が。
すぐ異常は起きた。
ちょうど、良馬が右足を振った空中が歪んだ。
そして、バチバチという音と共に稲妻が刃のように地面に落下した。
校庭に爆音と悲鳴が轟く。
砂煙が立ち込める。
兵士のほとんどは士気を失った。
校庭はクレーターのように抉れ、肉の焦げた匂いが充満していた。
青ヘリウス兵は逃げ出す部下を奮い立たせようと叫んだ。
「き・・・きさま・・ら・・・ぁぁぁ・・・ぁ!」
しかし、自らも恐怖で声が出ない。
そして、泣きっ面に蜂。
「アドベント」
「・・・え?」
青ヘリウス兵は、炎に包まれた。
「あぁ・・・たたた、隊長がやられた!」
「龍騎も居るぞ!」
「逃げよう!かないっこない!!!!」
ヘリウス兵は隊長の死によって四方八方に散っていった。
もう隕石が落ちた状態みたいになっている校庭で伸びをしている良馬に近づく者がいた。
騎士のような格好の男。
仮面ライダー、龍騎。
本名、城戸真司。
彼は渋谷がヘリウスによって魔界に転移したときそこにおらず、物質界に残っていた。
そして森羅から良馬の指示に従えと命令された。
そのため、良馬のバックをしようとしていたのだが・・・。
あまりにも良馬が強すぎて、自分の出番と存在意義に危機感を感じたので青ヘリウス兵を攻撃したのだった。
(何者なんだよこの人)
元々記者として、彼が超巨大企業「ハナグロカンパニー」の社長ということは知っていた。
しかし、こんな力の持ち主だったとは・・・
(・・・世界は広いな。)
真司はそう実感した。
「まだ、いるな・・・。」
良馬がボソッと呟いた独り言は真司に聞こえなかった。
=================================================================
1397文字。
久しぶりに長く書きました。
龍騎まで登場。
もちろんあのサラリーマンも出ますよ。
まぁ、いつかは・・・ね?(オイ)