二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.13 )
- 日時: 2012/11/25 09:51
- 名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
- 参照: http://syaininngu
視点 雪地
「さて、それでは、始めますか」
肉体をアレンにチェンジして体の年齢を元に戻す(二十歳まで)。
軽く屈伸をし、神から送られたあるものに目を向ける。
先程神に頼んだもの。何を頼んだか秘密です。
そして神から頼んだものにはある薬品等が並んでいる。
それを一つ、掴み、一気に飲む。
「ぐっ、あっ、ああ、ああああ、ああああああああああああああああああああAAAAAAAAAAAUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKK!!」
全身に激痛が走る。
痛い
熱い
苦しい
それが収まるころには、人の形をしたものでは無かった。
禍々しいオオカミのような耳と
真っ白な髪は灼熱の真っ赤な赤色に変わり
体もやや黒色に変色し、所々赤い線が走っている。
自分の姿が分からない雪地は痛みが治まったことから自分の体の変化が終了したのを感じた。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
腕を見て体が変化していることを改めて認識し、安堵する。
「良かった。成功ですね」
俺は神からもらった薬を飲んだ。その薬は“悪魔の血”飲めば悪魔の力が手に入ると言われる強力な薬。しかし、ただの悪魔の力が手に入るのではない。
…詳しくは使う時になったらで。
「さて…と。これからどうしますかな」
神の言う様に、原作キャラクターの護衛に回らなければいけませんが…まだ大丈夫でしょう。
根拠は…あ〜物語をよく読んでいる人には分かりますが一応補足しておきます。
そうです、あの転生者は原作キャラにベタ惚れです。というか気持ち悪いくらいになのはちゃん達ことを好きでしょう。
ちゃんと、封印のカードで情報を調べていますから絶対に合っているはずです。
男の原作キャラは…危ないかもしれませんが、まだ問題ないはずです。
「よし。人助けをしに行きましょう」
取りあえずやることが決まった。次元世界に行って力の修行もしましょうか。
イノセンスとかほとんど使ってなかったし。あと歌姫の力も。
「…となると、まずここで待っていてなのはちゃんに、別れを言った後、ゲートの力を使ってすぐに行きましょう」
エミヤにチェンジして公園のブランコに霊体化しながら座って待とう。
もう空が白みを増しているし。後、数時間ぐらいかな?
視点 雪地OUT
〜数時間後〜
視点 弓矢
『待ってよ〜』
『その砂はこっちにやってね』
『もう我慢なりません。離婚します』
『待ってくれ!もう一度やり直そう』
………無邪気に遊んでいる子もいれば、おままごとをリアルにやっている子もいるか。…世も末だな。
あれから流石に暇すぎてつい眠ってしまったが、もうなのははいるだろうか?
「…エミヤ君。遅いな」
…居た、すぐ真横に、隣のブランコに、とても待ち遠しそうに。…まぁ、初めてできた友達と遊ぶのは楽しみだろうが。
取りあえず、霊体化を解くか。
「(スッ)…俺はここにいるが?どうした」
「ふぇ?…っわわわわわわ〜!!」
ズコッ
…なのはがブランコから落ちた。…頭から。
「ふっ、ふぇぇぇぇぇぇん!!!」
はぁ…やれやれまたか。
「どれどれ…ああ。額が赤くなっているだけだ。特に目立った外傷はない。だから大丈夫だなのは」
取りあえず。頭をなでながらあやす。
数分して泣きやんだ。だが、代わりに顔が赤くなっている
まぁ、放っておいても大丈夫だろう。
「さて、なのは。今日はどうした?」
「エミヤ君、今日お父さんの怪我が治ったんだよ。でも、遊んでほしいなの!!」
約束…ああ。約束ね
「だが、なのは。それは無効だ」
「無効?」
「…その約束はもう無いってことだ」
「ど、どうしてなの!?」
なのはの父さんの怪我は、もう治っているからだ
「なのはの父さんの怪我は、もう治っているからだ」
「…そうだけど。でも、遊んでくれるよ…ね?」
目をウルウルさせながら聞いてくる。…だが、俺も遊んでる暇はないんだよ。
仕事をしてない間は一人でも人を助けたいんだよ。
「…それは出来ない。俺には時間がないのだ」
「時間?」
「ああ。俺は、ここからもう居なくなる。お別れを言いに来たのだ」
…はっ?なんだか勝手に口が動くのだが。
「そんな…せっかく友達になれたのに…やだよ!!」
「…俺だって悲しいんだ。大丈夫だ、きっとまた会える。約束しよう」
そして俺は笑みを作られる。…おい、とうとう顔の筋肉まで勝手に動くぞ。
「わっ、分かったの(///)」
「そうか、では別れの歌を歌おうか」
「別れの歌?」
目を閉じ、ゆっくりと深呼吸をし、祈るように歌う。
曲名は
『14番目の子守唄』
そして〜坊やは〜眠りについた〜♪
息衝く〜灰の中の炎〜ひとつ〜ふたつと〜♪
浮かぶ〜ふくらみ〜愛しい横顔〜♪
序盤の辺りからなのはは目を閉じ、耳を澄ましていた。
大地に垂るる 幾千の夢 夢を♪
銀の瞳の揺らぐ夜に♪
生まれ落ちた 輝くおまえ♪
幾億の歳月が♪
いくつ 祈りを 土へ還しても♪
そして、最後の部分を歌い終えると同時に、なのはが涙を零した。
「とってもすごかったの…」
「…そうか。いつか、困ったことがあったら、俺と同じ魔術師が助けに行く。必ずな」
「…本当に?」
なのはが問う。…もちろん、俺は『正義の味方』だからな。
そっとなのはの手を取り、騎士のように甲にキスをする。
おい、ちょっと待て!
「ふぁぁぁぁぁああ!!(///)」
ものすごい速さで顔を真っ赤にする。
…勘弁してくれ。
「それではお姫様、ご機嫌よう。それと、友達の作り方は互いに名前を呼び合ったらそれはもう友達だ」
そう言い残し、俺は姿を消した。
…俺の体の自由は、この場から消えた時に戻った。
…一体何が起こったんだ?
視点 弓矢OUT