二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.18 )
- 日時: 2012/12/22 18:04
- 名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
- 参照: http://syaininngu
視点 雪地
…温かく、とてもホッとする感じがする。
こんな感じはいつ振りでしょうか?
僕は今、多分…夢を見ています。多分…幼い頃の記憶でしょう。
前世での父と母、そして兄の4人で野原を歩いています。
僕は母におぶさっていますが、みんなで仲良く会話をしながら楽しく歩いています。
この様な平穏はいつ振りでしょうか…。
しかし、少しすると急に辺りの風景が一変し、温かい感じも兄さん達も消えてしまいました。
風景は先程とは違い、まるで魔界の様な禍々しい瘴気の漂う、地面の罅われた火山が噴火している恐ろしい風景でした。
「ここは!?…」
「お前の心情風景だ。雪地」
「ッ!誰だ!?」
何故か前世の体から成長しただけで変身が出来ないので、両手を手刀にし、前でクロスし、いつでも攻撃から対処できるようにする。
「やれやれ…昔とは違いずいぶん攻撃的になったものだな、“雪”」
「!!その呼び方は!?」
そう、俺をこんな呼び方をするやつは一人しかいない。
「兄さん!?」
声がした方を向くとそこには
長い黒髪を一つにまとめて
綺麗な顔つきの一見女の子にも見える青年が
肩に一本の日本刀をかけて
……メイド服を着ていた
「誰だよ!!?」
「お前の兄だよ!!」
「嘘だろ!!」
「嘘だよ!!」
「認めた!!?」
「いや〜実は俺、いや、私女だったんだよね〜」
「さらっと、とんでもないことを言うな!?」
「いや、マジで」
「信じられるか!!」
「じゃあどうしたら信じる?」
「もういいよ…」
「じゃあ信じろ」
そういい、姉さんは(仮)にやり、と無邪気に笑った。
「…判った。信じるよ“姉さん”」
「よろしい」
と、満足げに笑う姉さん。
…いや、女とみると本当に綺麗だな…。
「…綺麗だな…」
「ほへッ!!?」(///)
「えっ??」
姉さんが急に変な声を出したと思ったら首からみるみる顔まで真っ赤になっていった。
「急に、へっ、変なことを言うな!!」(///)
変なこと?
「綺麗だな、とか」(///)
えっ、つ ま り 俺の気持ちが漏れてたのか。ってか、それで顔を赤くするってかわいいな姉さん」
「———〜〜〜!!!??」(///)
「あ、やべ。ッ!!」
あ、っぶねぇ。姉さんが何所から出したか分からない短刀が俺の頭があった位置を高速で突き抜けた。
「ば、ばか雪ィィイイイ!!!!!!!」
「どわぁぁぁぁ!!!」
姉さんが先程の短刀を次々投げてくる。
しかし俺も鍛え抜かれた反射神経を駆使して全力で避ける。
ヒュッ(短刀が投げられる)
パシッ(キャッチする)
ヒュッ(短刀が投げられる)
パシッ(キャッチする)
シュバッ(姉さんが抱きついてくる)
スルッ(真横に避ける)
ガシッ(ラリアットをされる)
ドシャッ(一緒に倒れる)
ムニッ(…ノーコメント)
今俺は姉さんの下敷きになっている。
…重いので早くどいてほしい。
「姉さ「…元気だったか?体を壊してないか?何か悲しいことはなかったか?会えてうれしいか?何か言いたいことはあるか?私はある…会えてうれしい」…」
体を起こし、姉さんと対面して、抱きしめる。
「…俺もだよ、姉さん…」
二人の顔には、涙が伝っていた。
〜数分後〜
「さて、それで姉さん。なんで俺がここにいるのかな?」
「私もよく知らないが、お前と戦え、だと」
先程とは打って変わってまじめな対応をする“元”兄さん(現在は姉)。
「…誰に言われた?」
「切嗣」
「神様ね」
「いや、どうやらあの神。マジで切嗣らしいぞ」
「へっ???」
思わずおかしな声が出てしまった俺は悪くないと思う。
「…まぁいいや」
「いいのか」
「それより姉さん。戦うって此処で?」
「あぁ」
「ルールは?」
「な〜し。安心しろ、殺さない様にしてやる」
姉さんは不敵に笑い、背中の日本刀を抜き、こちらに突き付け挑発してくる。
「そいつはありがとよ」
俺は先程と同じように構え、少し前かがみになり、いつでも出れるようにする。
「…お前、獲物はどうした?」
「……えっ?出せんの?」
「いや…此処お前の心情風景だし、念じれば出てくるんじゃね?」
「——投影・開始」
一度構えを解き、両手に干将莫邪を投影する。
あっ、ホントだ。
アレンには変身出来なかったのに…
まっ、いいや。
「それじゃ」
俺は先程と同じ様に構え、いつでも出れるようにする。
「行くぞ」
姉さんは体を半身にし、日本刀を胸の前に構え、体を前に屈める。
「「うおおおおおおおお!!!」」
両者が特攻し、同時に剣を相手にたたきつける。
ガッキィィィィィィ!!!
バリィィィィ!!!
大きな音の後に、両者の武器が砕ける。
「クッ!」
「ッセイ!!」
姉が懐から二本の短刀をクナイ持ちし、そのままクロスで切りかかって来る。
しかし俺も新たに投影した手甲で打ち払い、吹き飛ばす!!
「まだまだ!!」
「オリャッ!!」
しかし、その勢いを利用してバックステップで距離を取り、両手の短刀を投げてくる。
だが俺も負けじと、その短刀を掴み逆に投げ返す。
姉さんはそれを頭を動かすだけで避け、一瞬で俺に近づき、何所から出したか分からない拳銃を直に腹につけ、銃を撃t
「ハッ!!」
前に俺はバク転、銃を蹴り上げる。
「流っ石、私の弟だ!!!」
「姉さんこそね!!」
両者距離を取り、また最初と同じ武器を出す。
「次で決めないか!!雪!!!」
「当然だよ!!姉さん!!!」
「そうか、では賭けをしよう」
「賭け?」
姉さんは一度構えを解き、俺に賭けを提案してくる。
「私が勝ったら、今日から“お姉ちゃん”と言え!!」
「…っは?」
えっ?それだけでいいの?
「雪が勝ったら…私をあげ「イラナイ」最後まで言わせろ!!!」
「それより…決めようよ。勝負の決着を…」
「はぁ…分かったよ」
また構えなおし、先程とは違い剣を正眼にし、力をためる姉さん。
俺もさっきとは違い、干将莫邪を普通に持ちクロスさせ、クラウチングスタートの様な体勢を取る。
両者息をのみ…決めにかかる!!!
「雪ィィィィイイイイイイイ!!!!」
「姉さぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」
雪地は特攻をし、自分の技を出しにかかる。
しかし、姉さんはまだ力をためるようだ。
俺はそのまま突撃すると思いきや、先程の走る力を利用して空高くジャンプをし、重力を利用して頭から落ちていく。
しかし、その際に体を高速回転させ、自分が竜巻となり姉さんの方に切りかかる。
「キリモミ嵐!!!」
姉さんはそのまま雪地の方を向き、思いっきり力を込めた一撃をお見舞いする。
「…秘剣、風王波!!」
今までに溜めに溜めた一撃が、風を切り、かなりの威力で向かってくる!!
ドォォォォォォォォン!!!
両者の技がぶつかり合い、大きな轟音とともに砂嵐が起ち込める。
そして、砂煙がやみ、立っていたのは………
姉さんでした。
姉さん…滅茶強ですな。