二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.30 )
日時: 2013/02/19 20:49
名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
参照: http//www.kakiko./novel/novel3/regist.cgi

視点 雪地

ゴキッゴリ!!

おかしな音をたてながらもスルナ達に外された右腕の外れた骨をはめます。
…はぁ、体中が悲鳴を上げています。
あの後すぐにカミラ達を元に戻してまた街に戻りました。
今の姿は雪地(子供バージョン)で、町でおかしな気配がある場所へ全力で向かいます。

「この気配は…おそらくジェルードですね」

今朝にフェイトさん達がジェルシードを探しに行ったので、今見つけて封印しようと苦戦している、と言ったところですね。
ちなみに、今話す事ではありませんがアレン…今の僕(雪地)の姿が急におかしくなってしまいましたよね。
あれはどうやら、前世の僕(雪)と雪地が融合し始めているらしいです。
その反動で雪に変身してしまいましたが、後二週間くらいで完全に融合してしまいます。
なので…そろそろフェイトさん達の元を離れようと思います。
このまま居ればきっと、また能力の反動とか言っても流石に怪しくなってしまいます。
それにずっといれば…甘えが出てしまいます。
甘えてしまえば情が生まれてしまいます。
情が生まれれば…隙が生まれます。
誰かを助けるなら、最善を尽くす為に情を生んではいけないんです。
その隙に人が傷ついてしまいます。
本当に人を助けたいと思うなら、これが必須条件です。

…と、着いたみたいですね。
ここから見るに後一キロぐらいはありますが、遠距離から援護した方がいいですね。
とりあえず、いつでも動けるように武装をします。

「イノセンス・発動」

………………………………………………………

「………………あれ?」

…………………………………………………………

「…イノセンスが……反応s『ふ〜んだ』……何やってるんですか、スルナ」

イノセンスが発動しないのを不思議に思っていると、右の掌からディスプレイの様に不貞腐れているスルナの顔が浮かんできました。
…そういえば、イノセンスはスルナ達と融合してましたっけ。
つまり、イノセンスのコントロールはスルナ達にある訳ですか。

「えっと、スルナ……イノセンス。発動してくれませんか?」

『つ〜ん』

何故かよく分からないのですが、どうやら発動してくれないらしいです。
どうも原因は僕にあるようですが…何故でしょう?

『そうだよね。雪地はかわいい女のk「何言ってるんですか?」』

「僕が何かしましたか悪いことしましたかいけない事をしましたか後かわいい女の子って何ですかフェイトさんの事ですかどうしてフェイトさんの事を知っているんですかもう時間が無いので別にいいです失礼します」

もうこの状態のスルナを相手していると長いので適当にあしらいます。
以前に同じような事がありましたが…はぁ、思い出したくもないです。
イノセンスのONOFFの権利はこちらにありますので強制的にスルナを黙らせます。

「ったくよぉ、とと。口調が変わる所でした」

スルナとの話で少し熱くなった頭を冷ますと、次はカードを使います。

「チェック・オン」

持っていたカードの絵がなくなり、その代わりに出てきたのは…

「ホークスリッパ—」

全長二メートルはある真っ黒なスナイパーライフルを召喚します。
基本的な所は普通の物と変わりませんが、かなりの威力を誇るこれは三十キロメートルの物さえも余裕で打ち抜けます。
使う弾丸も普通の物とは異なり長さが五十センチはある…とあまり説明するのもあれなので省略します。
さて、と。
ガチャン、と重量感のある銃を構えフェイトさん達の居る方向に向かって銃を撃ちます。
ああ、どうやらあの山に居るかなりの大きさの鳥をうてばいいんですね。

ズガン!!カラン…カラン。

耳をつんざくような轟音と共に、弾が打ち出され…あれ?
スコープからフェイトさん達の方を見てみますが、当たった様子はないです。
そういえば…普通の弾丸ってあの結界に弾かれてしまいますね。
今度は魔力弾を召喚し、ジェルシードの暴走体の羽目掛けて打ちます。

シュバン!!

ちなみに、今回は魔力弾なので薬莢はありません。
なので、煙が出ず匂いもないので敵には見つかりにくい一品です。

「さて、当たりました。あれではもう飛べませんね」

では、僕の出番はもうありませんね。
もう一度カードにホークスリッパーを戻し、フェイトさん達の家に!?
ばっ、と

「ジェルシードの魔力が…上がった」

どういう事“だ”?
いきなりの事態に熱くなった頭を冷やす暇はなく、眼の力を駆使しフェイト達の方を睨む。

「あれは…っち!もう一つあったのかよ!?」

どうも理由は分からねえが、もう一つのジェルシードがあの暴走体に反応したらしい。
ジェルシードが二つ同時となると…あいつらの手には負えねえな。

「…めんどくせぇな。仕方ねぇ」

もう一度イノセンスを発動し、少し落ち込んだ表情のスルナがもう一度現れる。
…ちょっと言い過ぎたか。

『雪地…あの「話は後だ」…』

さらに落ち込んだ表情を見せるスルナ。
…はぁ、胸糞悪ぃ。

「その…なんだ。後でたくさん話そう、だから…」

「力を寄こせ」

そう言うと、『…分かった』という声が聞こえた。
シュバッ、と右腕から白いベルトの様な物が四方八方に飛び出てくる。
それがギュルルと蛇の様に腕に巻きつき、それが体に広がり、一瞬で俺の体を包んだ。

「(進化したのか?…いや、おそらくスルナ達と融合した所為か。どちらにしても、体に馴染むのに時間がかかるな)」

だが、馴染ませる時間がない。
…まぁ、何とかなるか。
そしてまた一瞬で白いベルトがビリビリに破れ、視界が開く。

「基本的な武器が大剣から、太刀に変わったか…だが、他に変わった所は……あるな。かなり」
いつも着ていた執事服は、強制的に教団の服に変わり。
白いマントは、羽織る様な黒い外套に変わり。
仮面は顔を全部覆うこれも黒い仮面に変わっていた。
両手には指出しの青い手袋に、手の甲には六角形の鉄が取り付けられていた。
武器は先程言った通り、真っ赤な太刀を背にかけ、自分の両腕に小太刀が付いていた。

「接近戦特化型か…ここは変わらねえか」

両腕にある小太刀を引き抜き、その刀身は雪のように白く光っていた。

「さて…開戦と行こうぜ、化け物よォォォォォォ!!!!!」

風震を使い、空を駆けながらフェイト達の方に向かって走る。
…だが、この戦いの後、俺は後悔することになる。
……この後悔が、のちに大事件となり自分に降り注ぐ
…分けが無かった。

視点 雪地OUT