二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 太陽は月と踊る [星のカービィ] ( No.11 )
日時: 2012/11/30 22:50
名前: 鏡猫 (ID: jJL3NZcM)

>>11

「やったっ!大王がババとった」

「ぐぬぅ。これで5敗……なんでそんなに強いぞいっ!」

部屋で3人。トランプを見つけたので勝手に使って遊んでいた
5回戦のち、デデデは全敗。運が悪いどころではない

「ふぅ。もう夜も遅いし寝るか?」

「えっ?もうこんな時間なのっ!?明日は何時?」

「別に何時でもいいが。9時頃にはここを出発するぞ」

「分かった。じゃあぼく、もう寝る」

「わしも寝るぞい。カービィ、起こすなよ!」

「起こさないよっ」

最後にシャイルが時計を見た時にはもうすでに日にちが変わろうとしていた
結構遅くまで起きてしまったなと思いながらシャイルは布団の中に潜る
そのまま目をつぶってしまう
カービィ達の部屋は一瞬にして静かになった

「クスッやっと寝たようです。どうしますか?」

カービィ達の部屋の外でひそひそ声
そこに、泊めてくれた少女が通信機のようなものを持って気配をなるべく消し立っている

「はい。了解しました。今すぐ実行に移します」

そういって通信機の電源を切りそっと扉を開ける
シャイルとデデデは寝像も悪くなくきちんと布団にもぐって寝ていたが
はやくもカービィは、布団からはずれてどこかへ転がっていた
少女はそぉっとまずシャイルに近づいていく
と、その時のこと

“スゥーーー”

最初はそんな音だったのだが次第にそれは大きくなり、部屋の中で風が起きる
その風に引っ張られて少女は後ろへ、後ろへと下がってしまう
なんとか抵抗しようと試みるが派手に動くとデデデやシャイルに気付かれてしまう恐れがある
その風を起こしている原因はまさにカービィだった。
いつもの寝ぼけ吸い込みで手当たり次第にものを吸い込んでいるのだ
カービィらしい、といったらカービィらしい
その吸い込みはどんどん激しくなりついにはデデデ達を起こすまでに強くなる

「———っ!?」

シャイルが一番に起きあがりカービィが寝ボケて吸い込んでいるのに気付く
その中に少女の影があるのも気付いた
すぐにシャイルが部屋の電気を付けると、デデデが眩しいと思ったのか起きる。
その後にカービィもやっと起きた

「もう何?もう朝なの………?」

しかし、やはり寝ボケている

「何故、お前はここにいる?何用で部屋に入ってきた。しかもノックもたてずに。その短剣はなんだ?」

光の下で逃げる事が出来なくなった少女にシャイルが質問攻めする
少女は不敵に笑い短剣を思い切りシャイルめがけて振り下ろした
シャイルがそれを見てすぐに後ろへとびのき、おいてある剣を手にかける

「な、何が起きているぞィ!?」

「おそらく、俺を暗殺しようと思ったんだろう」

「まさか、敵!?」

カービィがやっと覚醒する。シャイルは黙って頷いた