二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 題名、募集中now 星のカービィ ( No.2 )
- 日時: 2012/09/13 21:29
- 名前: 鏡猫 (ID: FIlfPBYO)
>>1の続
第1章.sol de la manana.朝日
少年は、そう誓って歩き出す
数分歩きだし止まった所は崖の上だ
「ここらへんでいいかな」
少年は背中にいつも背負っている剣を鞘から取り出して
地面に何か魔法陣のようなものを描きだす
一通り描き終わり、魔法陣の真ん中へと移動すると
少年はそこから跡形もなく消えてしまう
描いてあった魔法陣も消えていた
きっと移動系の魔法陣だったのだろう
☆プププランド
「もう、カービィ!!盗み食いは駄目っていつもいってるでしょ!」
ピンク色の丸いボールのような体形をした星の戦士———カービィを
金髪で一つ縛りにしている少女———フームが「盗み食い」をしたっていう事でおいかけていた
しかも、その「盗み食い」したものが今から調理するのにとても大切な物だったのだ
こちらの世界でも月は、見えない状態だ
だが、それも忘れさせるような賑やかさ
「だって、おいしそうだったんだもん」
本来ならばカービィは喋らない
否、喋れないのだがプププランドの住人に教えてもらい今はもう完璧だ
大食いでのん気な性格をしているがそれほどバカではなかったらしく、
覚えるのも早かったらしい
「だからって盗み食いは駄目。いい?」
「えぇ〜」
「えぇ〜 じゃない!」
そんなバカげた会話をしているとどこからか不思議な音がして会話がピタッと止まる
風が不思議な向きで吹いている
この平原の中心に集まって風が吹いている
「なにかしら…」
「近づいてみようよ!」
「あ、ちょっとカービィ!!」
好奇心旺盛なカービィは、その風が向かっている方向へ歩き出す
フームも仕方なくついて行った
傍までいって中心の中へ足を踏み入れようとしたその時の事。
急に風が外側へ向き吹いてカービィ達を数メートル吹っ飛ばす
そこに出てきたのは、カービィと同じような体形をしており片手に剣を持っている
ただ、違うのは体の色と顔の模様
その急に出てきた“彼”は右目の斜め上に簡単な太陽の模様が描かれていた
「…・・…な、なんだ。この姿は…」
カービィ達は、急にそこへ彼が現れた事に驚きを隠せないでいる
そんな事も知らずに彼は、今の状況を確認していた
「そうか……この世界ではこの姿が一番あってるのか…それにしても動きズライな」
「あの…どちらさま?」
フームが急に出てきた彼に問う
「…そちらが先に問うべきじゃないか?まぁ、片方のそいつは知ってるが。お前は?」
「わ、私はフーム。こっちがカービィよ」
「フーム…か。よろしくな、俺はシャイルだ」
シャイルと名乗った彼は手を差し出す
それにフームより先にカービィが握手をかわした
「うん!よろしくね!!ねぇねぇ!どうやってここまで来たの?今のは何!?」
その途端、不思議に思っている事を一気に言い話したカービィ
このテンションにシャイルはなかなか追いつけない
「あ…あぁ……えっと・・まぁどうやってここまで来たかはいえない。今のは一種の魔法のようなものだ」
—こんなにも“星の使い”が無知だとは知らなかった。
そんなカービィになかば呆れた様子でとりあえず質問を返す
「その内、分かるさ…」
「…?」
「…私からも質問、いいかしら?」
「どうぞ」
「どうして、この世界へ来たの」
「“月”を取り戻す為。そう言えばいいか?」
フームとカービィは顔を見合わせる
「月がなくなった原因が分かるの!?」
「いや、正直まだはっきりと分からない。だからカービィに手伝って欲しい」
2人は、急な展開に驚きを隠せないでいる
「その話、じっくり聞かせてもらおう」
低い声がしたと思い後ろを振り返るとそこに、カービィとおんなじような体形をし、
仮面をつけたメタナイトがいた
元、星の戦士と言われている
—こっちが物知りな方だったか
「いいだろう、元“星の使い”お前とはゆっくり話せそうだ」
「………」
「部屋を用意してくれるか?」
「いいだろう」
メタナイトは、来た道を戻っていく
それにシャイルがついていき、好奇心や深い事情を聞きたいフームとカービィがついてくる
シャイルはついてきているのに特に気にしていない様子だ
聞かれてもいい話なのだろう
何もいわれないのをいいことに2人は黙ってシャイル達の後を追った