二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 太陽は月と踊る [星のカービィ] ( No.7 )
- 日時: 2012/09/28 19:49
- 名前: 鏡猫 (ID: FIlfPBYO)
>>4の続
☆デデデ城の外
デデデ城の門の近くには2体のワドルディがいる
門番のようなものだ。こんな大雨の日でも、毎日見張っている
デデデが最も信頼できる家来ともいえるだろう
すると、急にワドルディが何かを発見したようで、手に持っている槍を構える。
ワドルディの見ている方向を良く見ると、何か動く者があった
デデデ城にこんな夜遅くに来るのは、カービィくらいだがカービィはもう中にいる
真っ暗で相手がどんな形をしているのかも分からずに、ワドルディ達は警戒する
それはどんどん近付いてきていた
☆デデデの部屋
デデデは、もうぐっすりとベットの上で安眠している
ちゃんとにナイトキャップまでつけて。
「大王様!大変です!!侵入者が現れました!!」
「なっいきなりなんぞーい!!」
急に大声で叫ばれてばっとベットから起きあがる
そのまま立ち上がろうとして、転んだ
侵入者の報告を伝えに来たワドルドゥがすぐに電気を付ける
デデデは、まぶしそうにした
開いた扉の奥では、大量のワドルディが侵入者を探しに行進している
「だから、侵入者です!」
「なんだと?このわしの城に入るなんて一体だれぞい!!」
「それを今探しています!大王様もはやく安全な場所へ…」
「わ、わか…」
デデデは、思い出す
もしかすると、カービィ達を狙ってるんじゃないかと。
あの話を聞く限りでは、あの2人は特別な存在
「いや、わしも一緒に戦うぞい」
デデデは、すぐに私服に着替えて大切な物入れから愛用のハンマーをとりだす
そのハンマーにはいろんな仕掛けがしており、結構便利だ
「いえ、しかし…その侵入者は相当の手強さだそうで…」
「諦めてたら何も変わらないぞィ」
デデデがワドルドゥの忠告も無視してとりあえず、カービィの部屋へ向かう
きっと、カービィやフーム。シャイルやメタナイトもこの事態に気付いているだろう
「動くな!!」
その声でワドルディもデデデもワドルドゥも動きが止まる
今の声はまぎれもなくシャイルの声だ
時間が停止したようにみんな動かなくなり、静まり返った空間が続く
所々の部屋で電気がついてるが、廊下はまだ電気がついていない
誰かが少しでも動くと、シャイルはそれに気付き、また「動くな」と叫ぶ
そこにカサカサと物音が立つ
いうならばGが走っているような音だ
数秒後、ズシャという音がして、廊下の電気がついた
いつのまにか外の大雨も勢いを失っている
「動いていいぞ」
その声になぜか息まで止めていたデデデが一気に息を吐き出す
「一体いつまでとめさせているつもりだったぞい!後もうちょっとで死ぬところだったぞい…」
「息まで止めろといった覚えはないんだが…」
デデデが図星をいわれ、しばらく硬直
「シャイル、説明して。これは何?」
フームがいつのまにか廊下に刺さっている剣のところまで移動していた
その剣はまぎれもないシャイルの持っている剣だ
その先っぽには、何か黒い芋虫のようなものがうごめいている
「……お前らが“侵入者”と騒いでいた正体だ」