二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 太陽は月と踊る [星のカービィ] ( No.8 )
日時: 2012/10/02 19:24
名前: 鏡猫 (ID: FIlfPBYO)

>>7の続

「し、しかし…・・ワドルディ達を一瞬で10人も倒して…」

そのワドルディ達は、今、医療室で処置してもらっている
それほど重傷なのだ
それがあの黒い芋虫みたいなのがやったことだとは思えない

「こいつは、能力を持ってるんだ」

「能力…?」

メタナイトが聞く

「状態変化……いわゆる変身が出来るっていう事だ。本来の姿は、この芋虫の姿だが」

芋虫の方に視線を戻す
いまだ芋虫は、うごめいている

「今、こいつが動いてるようにこいつらに命はない」

「「「「「!?」」」」」

その場にいた全員が驚く

「じゃあ、どうすれば倒せるの!?」

「強い光を当てればいい」

「強い…光?」

「その内分かる」

何かを察したように、シャイルの剣が太陽のマークを中心に光りだす
その光は、黒い芋虫を包み込み、芋虫を消し去った

再び、この場にいた全員が驚く
出発前夜にして突然の敵からの襲撃
黒い芋虫の存在。消し方

「俺は、こいつを“クイモル”と呼んでいる。………カービィ、もう出発しよう」

「え?もう行くの…?」

「あぁ、平和なこの国にこれ以上の危険をさらすわけにはいかない。ここには、たくさんの人が住んでるからな」

「…うん!」

シャイルが剣を床から抜き取り、デデデ城から出て行った
カービィもそれについていこうとするが、フームに止められる

「気お付けて……」

「分かってるよ!!いってくるね!」

陽気にカービィはデデデ城を後にした
その時、ずっと固まっていたデデデが動き出して、カービィ達の後を追う

「ま、待つぞーイ!!わしも一緒に連れていくぞィ!」

「えぇ〜デデデもついてくるの〜?」

「当たり前ぞい」

「俺は別に構わない。それに仲間は多い方がお前も楽しいだろ」

「うん!」


こうして、シャイルとカービィ。おまけにデデデが一緒に旅をすることになった
プププランドに残されたメタナイト達は、さっそく“月”の存在について調べ始める


出発したその日、空は青々としていて朝日が昇っていた







—sol de la manana—