二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ  ( No.43 )
日時: 2012/10/12 19:44
名前: ココロ# (ID: WzT3Lj.p)

その名前を呼んだ瞬間と同時に、
(そんな訳・・・そんな訳ないのだよ・・・)
そう思って、緑間は、練習に戻ろうとした
    ガッ!!!!
緑間の手がつかまれる。
「!?」
「おい。お前・・・」
空?違う。この声はーーー
「クゥ?」
「そんなこと、どうでもいい・・・。お前は・・・    お前は・・・
「しーちゃん」なのか?」
「!?」

「・・・・お前は、ソナ、なのか?」
「そうだ。俺ではなく、空、だがな。」
「!!!!椎名は、覚えているのか!?」
「覚えてはいない。いや、もっと正確にいうと、その記憶は、不確実なんだ。」
「不確実・・・?」
「ああ。俺がそうした。」
なんのために・・・!そう呟く緑間に、
「いいか?一人の体の中に、二人の人格がいるというのは、とどのつまり、記憶が二倍になること。そんなのはムリだ。だから、消した。俺が、いらないと考えた。ただ、それだけだ。」
「!?」
「・・・俺は、空を守らなければいけない!!!」
切なそうに、クゥがいう。
パタン。
空が倒れ、また寝息をたてだした。
ドクン、ドクンと緑間の心臓が二回、なった。
その音が、部屋に響いた気がした。