二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

プロローグ ( No.1 )
日時: 2012/09/29 16:46
名前: tawata ◆Roz37FRKJ6 (ID: t7vTPcg3)




 中学生になった時、ぼくらはもう一人前で、自分でなんでもできると思った。

 泣いたり、笑ったり、怒ったり。

 もう、この世の中のことはほとんど知った気になっていた。

 でも本当は父や母に守られ、社会に守られているただの子供だった。

 本当の悲しみや、喜びや、怒りはそんな日常の中にはなかった。


 それを知ったのは、ぼくら十五人が出会い、そして、アレに出会ってからだった。


 ぼくらが出会ったのは、偶然か、必然か。

 それを知る由は、ぼくらにあるのだろうか。

 そして世界が、地球が危機に瀕したとき、ぼくらに何が出来るだろうか。

 所詮子供であるぼくたちに、地球を救うことは出来るだろうか。

 ぼくらに地球なんて大きなものを背負うことは出来るだろうか。

 ぼくらの命で、もし地球を救えるのなら、その時は——


 *


 生命というのは須らく寿命というものが存在する。

 それは地球という、膨大な質量を持つ「命」も例外ではない。

 地球が死する時、それが全ての命が終わるとき。

 物理法則の頂点にある存在の手によって、自らの地球の護り手が壊されたとき。

 それが、全ての終わり。

 地球を護る存在。

 それが何を犠牲にしているのか。

 知る由が、あるのだろうか——